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週一本さんのお気に入りコメント(6/31)

翔んだカップル(1980/日)★4 同棲が終わっただけでは失恋にならない。裏切りから抽出された哀感が流用されて失恋の強烈な愁訴をもたらすのである。 [review] (disjunctive)[投票(3)]
翔んだカップル(1980/日)★5 これは紛れもなく大傑作だ。本当に凄いと思う。かつて常に半人前としてしか描かれなかった高校生を(それは『けんかえれじい』でさえそうだ)全く一人前として描いている。相米慎二の天才の証明。 (ゑぎ)[投票(7)]
翔んだカップル(1980/日)★5 再見して改めて映画的興奮に満ち溢れた作品であることを確認した。これはただのアイドル映画ではない。デビュー作にして相米慎二が優れた映画作家であることを証明した記念碑であり、その輝きは20年たった今も全く失われていない。 (ナム太郎)[投票(5)]
ジョーカー(2019/米)★4 ホアキン・フェニックスの表情や仕草だけでなく、走り方や上半身裸になった際の体型のフォルムまで、全てにキャラクタ造型の神髄が沁み渡っている。 [review] (緑雨)[投票(3)]
山猫(1963/伊)★4 正統ヨーロピアン保守の戸惑いが公爵の茫漠とした表情に滲む。過去の秩序に学び必要最小限の“変化”を受け入れるのが保守の流儀であり矜持。だが時代の変化は想像を超えていた。彼も気づかぬうちに受け入れざるを得なかった“妥協”の代償はあまりに大きかった。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
インターステラー(2014/米)★5 人間における『』は、種の保存だけに費やされる物では無い、という至極ありふれた理論を、大層な映像や音楽に乗せて、しかしクッキリと強く気高い実像を創りあげた相当な良作。         2020.9.21再鑑賞にて、生涯のベスト5に浮上。 [review] (ありたかずひろ)[投票(3)]
マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985/スウェーデン)★4 これがリアルな子供だと思う。 [review] (まりな)[投票(5)]
マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985/スウェーデン)★5 幸福と不幸の境界線は、ライカ犬でも家族でももちろんお金でもなく……。 [review] (dappene)[投票(16)]
マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985/スウェーデン)★5 見せないことで観客の心を揺すぶり、描かないことを崇高に昇華させる演出の際だった例。 [review] (ゑぎ)[投票(13)]
インターステラー(2014/米)★4 フランシス・フォード・コッポラ地獄の黙示録』のように、マイケル・チミノ天国の門』のように、浪漫と無謀の総量にかけて『インターステラー』は歴史に自らの碑を打ち立てるだろう。クリストファー・ノーランはつくづくドン・キホーテだ。しかし彼のサンチョ・パンサたちはことごとく有能であった。 [review] (3819695)[投票(10)]
ペイルライダー(1985/米)★5 シビレた!よそ者がひょっこり現れて地元民を救うというストーリーは『荒野のストレンジャー』と比較しないわけにはいかないだろう。なにしろ芦毛(あしげ)の馬が同じなのだ。 [review] (jollyjoker)[投票(3)]
リップヴァンウィンクルの花嫁(2016/日)★4 ある種のファンタジーながら、物語はいたずらに現実らしさを踏み越えない範囲で運用されている。それにもかかわらず「長大な上映時間」だけでは説明のつかない(むろん、主因ではあるだろうが)得体知れずの著大なスケール感に圧される。このあたりの印象は安藤桃子0.5ミリ』と相通ずるものがある。 [review] (3819695)[投票(3)]
マディソン郡の橋(1995/米)★4 原作本が大ブームだった当時、母親が買って読み、勧められて自分も読んだ。当時は自分も若かったし、さっぱり良さが理解できなかった。それより大感動してる母親の姿を見て「おいおい、まさかこんなこと…」とけっこう本気で不安になったものだ。 [review] (緑雨)[投票(6)]
インヒアレント・ヴァイス(2014/米)★4 インヒアレント・ヴァイス、内在する欠陥。卵は割れる、船は沈む、国家は堕落する。中毒にしては治し、罪を犯しては贖罪する病魔。陽気に病んだ過渡期のアメリカ、象徴の迷路とクスリの酩酊の中で、それでも最後は明晰にドックは語りかける。「結局俺にはこれしかなかった。失われたり変質したりしたかもしれないが。で、あんたはどんな時代の、どんな愛を生きてんの?」実はセンチメンタルなPTAらしさが嬉しい一本。 [review] (DSCH)[投票(4)]
インヒアレント・ヴァイス(2014/米)★4 P.T.A.はP.M.H. [review] (ペペロンチーノ)[投票(4)]
永遠の門 ゴッホの見た未来(2018/英=仏=米)★4 撮影手法に疑問は感じるが熾烈な魂を刻印しようとする思いは感じる。全否定の中で世界から孤絶する絶望に向き合いながら生き急ぐようにキャンパスに色を重ね続けた彼と表層でなく内実で同期する。耳切りから療養院に至る生地獄の果ての刹那な安息が切ない。 (けにろん)[投票(2)]
永遠の門 ゴッホの見た未来(2018/英=仏=米)★4 なんでゴッホはああいう描き方になるのか、たいていの人はわからない、当時の人はもっとわからない。ゴッホですらわからない。 [review] (おーい粗茶)[投票(2)]
パターソン(2016/米)★4 日々の雑事が人生なら、詩作は濾過された人生の痕跡。詩心皆無の私など映画館の闇で雑事を紛わすのが関の山。夫を愛する自分を含め、感性のままに総てを謳歌するゴルシフテ・ファラハニがキュート。彼女の夢語りに始まり頻繁に登場する“双子”も楽しい。 [review] (ぽんしゅう)[投票(9)]
パターソン(2016/米)★3 映画自体はスローな演出ながら、じわじわと効く持ち味が魅力的ではある。例えばゴルシフテ・ファラハニが実に輝いてみえるほか、有色人俳優の輝きは特筆に値するものがあるのだが、図らずも永瀬正敏の登場に一気に感興が冷める感覚を味わう。この物語が終わるために、ほんとうに彼は必要だったのか。 [review] (水那岐)[投票(3)]
パターソン(2016/米)★5 私はトーク番組が好きで、そこで語られるその人の日常を見聞きするたびに、それらの全てが映画の題材と成り得るなと思っているのだが、そういう意味でパターソンに住むパターソン氏の日常だけが懇切丁寧に描かれた本作は、ある意味最高に映画的な映画であった。 [review] (ナム太郎)[投票(8)]