とにかく荒れ果てた地に住む子どもたちの悲惨さが何とも伝わってきた。 毎日脅えながら暮らす恐怖の中で、彼らはみんなで集まってできる野球を楽しむ。 まあ展開は読めましたけど感動を生むのには関係ないでしょ。あそこで優勝してＧベイビーが撃たれて殺されるのなんて読め読めですよ。でもみんなで野球ができる楽しさを知って、プロ野球観戦であんなに素敵な笑顔を見せて、「ビッグパッパッ』って踊って、初めて打席に立てて、優勝して…そんな子がなぜ死ななければならないんだ、って考えただけで涙がこぼれるじゃないですか。

うん、人の心ってのはわかっていても感動させられるもんなんですね。

ただキアヌの演技がどうしても気になった。なんか可もなく不可もなくって感じで映画自体に合ってなかったと思う。役柄に対してきれいすぎかな。 しかも野球コーチなんかやったことない男が最初下手くそすぎたチームをなぜ優勝まで導けた？いつ上手くなったの？そして年齢制限でひっかかった子はそのまま放置？ 脚本、演技、配役の点でコーチに疑問が多すぎる。そこがこの映画のマイナス点だったかな。