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寒山拾得さんのコメント: 更新順

★4青いパパイヤの香り(1993/仏=ベトナム)あの可愛い娘が岸田今日子さんみたいな女に成長する10年間の奇怪さを思う。白い蛇と合体したのだろう。 [review][投票]
★4桑の葉(1985/韓国)藤村志保似のイ・ミスクを中心としたポルノコメディで、設定は今村好みでギャグは鈴木則文。呑気な農村の描写は天国のようだ。 [review][投票(2)]
★5さすらい(1957/伊)ゴダールの『ウィークエンド』もヴェンダースのロード・ムービー三部作も、本作なしにはありえなかっただろう。「首はあるけど頭はなくて、腕は2本で足がない。何だ?」 [review][投票]
★4夜(1961/伊)サイン会に退屈したジャンヌ・モローがぷらっと町へ出る。この件は最高最強だ。泣いている子供、壊れた時計、なぜか開けてみる錆びた扉。 [review][投票(1)]
★2ポランスキーの 欲望の館(1972/伊=仏=独)緩慢な艶笑譚で笑いは少なく他に何がある訳でもなく。トップレスを早々に止めてしまうシドニー・ロームへの幻滅は深い。 [review][投票(1)]
★4カサンドラ・クロス(1976/独=伊=英)ダイヤモンド・プリンセス号が容易に想起させられるウィルスもの。アメリカの暴走警告の趣旨でありこんな無茶に現実はなるまいが、細部は的確で興味深い。 [review][投票(1)]
★2トスカの接吻(1984/伊=スイス)表層批評に付き合うとこんなのも観せられちゃうという一例。音楽が鳴っている間はオペラを知らなくてもそれなりに面白いのだが、ワイズマンのようなジャンル関係なしの愉しさは皆無。 [review][投票]
★3小人の饗宴(1971/独)白木みのるさん大集合の『if もしも…』で、白木みのるさん同様この人たちは発声がとても美しい。 [review][投票]
★3リリー・マルレーン(1981/独)ファスビンダーって親ナチじゃなかったか。そういう視点を「期待」したんだけど空振りだった。個人的には「ひみつのアッコちゃん」はこの名曲のパクリと判明したのが収穫。 [review][投票]
★4ゲート・トゥ・ヘヴン(2003/独)本作のドタバタを支えているのは、国境という仕組みに対する本質的な違和感なんだろう。ドイツはこれを実地に移しているのだからすごい。気持ちのいい映画。 [review][投票]
★3ヒトラーの贋札(2007/オーストリア=独)カール・マルコヴィチデーヴィト・シュトリーゾフの造形に水木しげるの漫画のようなリアルがあり印象に残る。物語は興味深いが、いま一つの盛り上がりに欠けた。 [review][投票]
★5白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々(2005/独)裁判長の「帝国の金使って学生しているのに裏切った」という論法が本邦ネトウヨと同じなのが興味深い。ファシストの国民と国の関係は基本的人権に係る権利義務ではなく金銭の貸借関係なのである。 [review][投票]
★3二十四時間の情事(1959/仏)私には本作の観念劇より、冒頭数十分の記録映画と『ひろしま』の断片のほうが求心力がある。 [review][投票]
★35時から7時までのクレオ(1961/仏=伊)通俗な歌のレッスンを拒否して逃げて、彫刻の抽象劇術に和む、という呼吸は判る気がする。 [review][投票]
★5ラ・ジュテ(1962/仏)デートするのが動物園ではなくて動物の剥製が並ぶ博物館、というのが写真映画らしくて洒落ていたりするのだが、本作で優れているのは結局のところ物語、映像ギミックは比較的どうでもいいのではないだろうか。 [review][投票]
★4日の名残り(1993/英=米)まさかこれだけで映画終わりじゃないだろうと眺めていたらなんと終わった。ここまで地味なのはなかなか記憶になく、徹底していて素晴らしいのではないだろうか。 [review][投票]
★5話の話(1979/露)宮沢賢治の童話のように、悪を身に纏ってしまうオオカミ。しかし賢治作品のように、オオカミに悪の自覚はまだ訪れない。 [review][投票(1)]
★5霧につつまれたハリネズミ(1975/露)ノルシュティン、無垢を扱う唯一の作品。いったい星数えとは何なのだろう。 [review][投票(1)]
★5あおさぎと鶴(1974/露)感銘を受けた。童話でこそ描かれるべき真理がある。恋は遠目には駆け引きだが、間近ではどうしようもない生理の連鎖なのだった。『寅次郎相合い傘』(75)は本作の影響下にあるだろうか。 [review][投票(1)]
★3狐と兎(1973/露)無理して褒める作品でもないが、暴力的にウサギの家を奪うキツネのショットがすご過ぎる。 [review][投票]