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寒山拾得さんのコメント: 点数順

★4テルマ&ルイーズ(1991/米)フェミニズムによるニューシネマ再考。ベタな撮影とベタな音楽が作品世界と妙にマッチしていて愉快。上等に撮るばかりが映画ではない。再認識させられた。 [review][投票(6)]
★4復活の日(1980/日)驚くべきことに小松左京という天才は、このコロナ禍でも、アメリカがいかにもアメリカらしい強迫観念から、ウィルスを敵対する大国の生物兵器と間違えるだろうと正確に予見しているのだった。 [review][投票(5)]
★4浮雲(1955/日)映画は近松だが小説はモーリアック。小説のほうが断然優れている(含原作のネタバレ)。 [review][投票(5)]
★4野いちご(1957/スウェーデン)私が映画を観始めた頃、本作はオールタイムベストの定評があったものだった。現在は『めまい』などにその座を奪われている。個人的には当時の見識のほうが大人、いまは映画が過度に細分化、趣味化していると感じる。 [review][投票(5)]
★4マッチ工場の少女(1990/フィンランド)ブレッソンからどんどん脱線していく(含『ラルジャン』のネタバレ)。 [review][投票(5)]
★4ハウルの動く城(2004/日)作画に統一はなく話は脈絡気にせずやりたい放題。作者の好きにやっているぜという狂気寸前のほくそ笑みが伝わってくる。 [review][投票(5)]
★4ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書(2018/米)あそこで国防長官との関係を断てない社主を持つ新聞社が右傾化する訳ね。実に判りやすくも有りがち。 [review][投票(5)]
★4焼肉ドラゴン(2018/日)散水栓から脚に水掛ける画も見事な真木よう子の傑作、片腕で大八車引っ張るキム・サンホの傑作。 [review][投票(5)]
★4流れる(1956/日)ナルセ映画のひとつの極北だが、代表作だとは思わない。渋すぎる。 [review][投票(5)]
★4幼な子われらに生まれ(2017/日)連れ子は現民法でも(遺言に依らなければ)相続権は発生しない。南沙良は法の根底に流れる不平等を感知したはずだ。 [review][投票(5)]
★4座頭市物語(1962/日)三隅の丹精なモノクロ撮影が嬉しい。川や橋を捉える度に画面が躍動し始める。 [review][投票(5)]
★4わたしは、ダニエル・ブレイク(2016/英=仏=ベルギー)ケン・ローチの不条理(マヌケ)行政もの。まだ撮らんならんのかいと静かに怒っている。 [review][投票(5)]
★4男はつらいよ 望郷篇(1970/日)寅にとって堅気とは、女を好いて子供に見送られる死を迎える人生のことなのだった。 [review][投票(5)]
★4男はつらいよ 寅次郎夢枕(1972/日)八千草薫田中絹代の分身ではなかったか。 [review][投票(5)]
★4沈黙 -サイレンス-(2016/米)この一徹さはミゾグチが想起させられる。窪塚洋介のウラジミール/エストラゴンがいい。 [review][投票(5)]
★4ディストラクション・ベイビーズ(2016/日)この映画の前半は最高だ。後半、物語の作法に几帳面に従うのが余計に感じられた。 [review][投票(5)]
★4ノーカントリー(2007/米)一切語られない銃規制について [review][投票(5)]
★4グロリア(1980/米)ジーナ・ローランズは常に、我々が予測する直前に拳銃を撃つ、このタイミングの麗しさよ。カサヴェテスにとってはメジャーで撮った戯れに過ぎないのだろうが、文豪が大衆小説を思わず真剣に書いてしまったような凛々しさがある。[投票(5)]
★4非常線の女(1933/日)破滅型の岡譲二は、もうひとつのオヅ的男性像の基本であること [review][投票(4)]
★4ストーカー(1979/露)』と一対をなした母体回帰の物語 [review][投票(4)]