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[コメント] レッド・ツェッペリン 狂熱のライブ(1976/米)

ロバート・プラントの中世の剣士ごっととかジミー・ペイジの山登りとかの寸劇は、ツェッペリンの歌詞世界そのままでありいかにも薄っぺら。このバンドがなぜ愛されても尊敬はされないのかを如実に示している。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







最悪なのはビビったのかすぐにパラシュート開けてしまうジョン・ボーナムのレーシングカー。コンサート収入が盗まれた云々の報道調も実にどうでもいいようなものだ。ただ、冒頭の寸劇は招集状を配って回る自転車が軽快でちょっといい。あと、客電が消された会場に充満する期待感を音で捉えた一瞬は素晴らしく、青年が警備員に裏口から会場に入れて貰う件は愉しい。

演奏レベルとしても、ジミー・ペイジはゼップ活動中にギターがどんどん下手になっていったのであり、本作はすでに微妙。70年代前半の優れたビデオが発掘されゆくなか、次第に価値が下がってゆくだろう。レパートリーに中期の産業ロックまがいのものが紛れ込んでしまっているのもキツいし、演目にあった「天国への階段」をラストでもう一度流すのは貧乏臭い。

こんなに貶して4点は間尺に合わないことではある。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)jollyjoker 3819695[*]

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