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[コメント] エロ将軍と二十一人の愛妾(1972/日)

全編振り切れた馬鹿噺なのに池玲子の最後の科白にほろっとくる不思議。マイナーな徳川将軍をすぐ覚えられる余得もある。「恍惚の人」田中小実昌が家治で林真一郎が家斉。
寒山

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「上様は徳川始まって以来の名君であらせられますぞ」だっけ。林の腹上死は無念か本望か。何か壮絶な殉教であった。鈴木則文の冗談交じりの糞真面目が素敵だ。とても感じのいい喜劇。

素晴らしいのが音楽で、全編説明的に真面目でこれが冗談を盛り上げて強力、パロディのお手本のようだ。池の殺陣や渡辺やよいの井戸への投身などに東映美術の美味しい処が残っているのも見処(あと、中国遊行使節団がやけに豪華。なお、史実は最後の朝鮮通信使らしい)。三原葉子の怪獣振りも由利徹の翻訳ネタも安部徹のお惚けも渡辺の可憐もいい。本物の家斉ももっと馬鹿馬鹿しく描いてもいいと思うのだが、序盤だけで後は全部削るという判断なのだろう。尺に収まらなかったのかも。

(評価:★4)

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