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[コメント] 鬼婆(1964/日)

仏教説話系なのかと観ていると次第に混乱し始め、ついに何の教訓でもなくなる。巧いものだ。
寒山

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







何人も殺しておいて有難い御坊様の話もないものだと乙羽信子が裁かれ、吉村実子は免罪される、というか、作者は姦淫の罪など認めていないのだった。姦淫の罪が意味をなさないのは無秩序な戦乱だったからで、しかしすると佐藤慶は闇討ちにされるのも仕方がない。さて仏教が人々の共感を得たのは戦乱の世の中だったはずで、すると仏教ってのは何なのだろう、一周回ってよく判らなくなる。という訳で本作には何の教訓もない模様である。

能面ってのは単純に怖い。宇野重吉も怖いが、能面外れない乙羽の件がまた怖い。宇野の祟りだと乙羽は云うが、宇野への罪悪感という意味でそうなのだろう。ラストははっきり乙羽を穴に落とすべきだったのかも知れない、とは思う。

(評価:★4)

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