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[コメント] 女囚さそり けもの部屋(1973/日)

力弱く、ゴマンとあるエログロ映画の一本に過ぎない。さそり対官憲の闘いというフォーマットから逸脱したからだろう。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







冒頭からグロ度は絶好調、墓場で成田三樹夫の腕齧っている梶芽衣子も凄いが、この腕掘り出して町中へぶら下げて行く野良犬も凄い。マンホールからマッチの軸落とす渡辺やよいの件はとても優れたショット。別件逮捕のラストも感じいい。

しかし、握り飯に水掛けて喰らう精薄の神太郎とその近親相姦とか、情夫に間違えて熱湯掛ける真山知子とか、下層の惨めな生態をグロに描いて放り出すスタンスは好まない。これらを(『(秘)色情めす市場』のように)回収する繊細さを徹底的に欠いており、全体に見世物小屋めいて見えるばかり。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ぽんしゅう[*] けにろん[*]

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