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[コメント] 国士無双(1932/日)

断片だが残された脚本も含め、間違いなくモダニズムの大傑作。「ゲバゲバ90分」以降のバラエティの元祖であり、しかもシニカルが時代風刺として効いているのが素晴らしい。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ナンセンスはもちろん大正時代の大流行だが、本作が映画で当時のレベルの高さを記録しているのは、あの北川冬彦の絶賛で明らかだろう。後年の『赤西蠣太』よりなぜか全然あか抜けている。片岡千恵蔵のすっ呆け、ドリフの舞台にいるアイドルのような山田五十鈴高勢実乗や若き伴淳三郎のコメディアン振り、どれも抜群だ。ホンはゴーゴリの「検察官」が下敷きになっているのではないか。どうせ偽物よと最後は千恵蔵と五十鈴が雪だるまになるそうな。このラスト、観たいなあ。

(評価:★5)

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