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[コメント] 日蓮(1979/日)

永田雅一の仕方のない信心炸裂作で、予算不足が痛々しくホンには何の閃きもないのだが、萬屋の造形が全てを補って余りあるド迫力。彼を愛でる作品。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







日蓮は信念のある超能力者なんだなあという感想しか出てこず、こんなに尺があるのだから、少しぐらいは教義についての薀蓄を語ってほしかった。大林系の特撮はそれなりに愉しいが、それで信者が増える時代でもなかろうに。なかでは時の北条政権、松方弘樹との依怙地な対決が見物。当時の創価学会の立ち位置を垣間見るべきなのだろうか。しかし、何を依怙地になっているのかは得心させてくれない。ただ、後発宗派の悲哀がよくは判らぬまま展開されるのを眺めるばかり。

松坂慶子の断髪は本作ほとんど唯一のスペクタクルなのに、さっさとスルーしていまって大いに不満。永島敏行が剃髪しないのもやる気がなさげに見えていけない。池上季実子の15歳発言はいい加減にしろと思った(当時20歳)。佐渡島、西村晃との対決における雪かぶった沢山の小さなお地蔵さんの美術はとてもいいもので、も少しアクションが撮れていたら名シーンになっただろうに。

(評価:★3)

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