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[コメント] 勇者の赤いバッヂ(1950/米)

長篠の合戦みたいな南北戦争の描写も素朴で面白い。太鼓専門の兵隊は敵に取り囲まれたらどうするのだろう。
寒山

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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参戦初日の顚末がとても生々しい。前日の訓練と変わらない行進をだらだら続けていたら、行く手に砲弾の音がしてにわかに緊張が漂い、走れと云われて走ったら野原の戦場に出ちゃって、ああもう闘わなきゃいけねえのか、でライフル銃に一発ずつ弾込めて撃ち始め(このミニエー銃ってのは当時の優れものらしく、火縄銃と比べてはいかんのだろうが)、南軍怒涛の突撃(このワンショットがド迫力)を喰らって這う這うの体で逃げ出す。この一連の流れが実にリアル。森を散歩していたら戦場に出た、みたいな不条理感がある。この前半が素晴らしい。作品の趣旨とは真逆の感想ですが。顔アップの縦構図頻出がはるか遠方に敵兵現るを捉えて効いている。

オーディ・マーフィーの二日目の改心は唐突感があり巧く語れていないし、将軍が出てきて指揮が上がるという話法は単純。ただ、大いに懸念された洗脳的な要素が薄いのは好ましく、寄って立つのが俗流キリスト教だけというのは、規律を気にしない兵士たちのだらだらした行進の画と見合っており、アメリカ軍ってこんなだよなとリアルに感じた。戦後の両軍交流は美しいが、南軍が襲ってくるときに「インディアン」みたいなヒョーヒョーという雄叫びを上げているのは何か小馬鹿にしているようで、これは事実なのだろうか。

(評価:★4)

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