[コメント] エル・スール −南−(1983/スペイン=仏)
年齢に応じて父の謎は異なるのだが、これに応じてショットを変化させるのが凄い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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謎を謎と感じない光の影の幼年期、ベットの下に隠れる不安、そしてクライマックスはシンプルなバストショットの切り返しのみ(これが緊迫感溢れていい)なのだった。匠の技である。
南へ到着した後の脚本は完成していたが撮れなかったのは有名な話。喜劇にする予定だったと云われる。本作の未知への予感を漂わせた収束は悪くないが、1点減点して製作サイドへの不満を表明してもバチは当たるまい。
撮影は超絶なのに、タイトルバックの文字は揺れるし、カットの継ぎ目で雑音が入るし、音もよくない。カンヌ(つまり商売だ)に間に合わせるために完成を急いだらしいが、これも残念。名監督にたっぷりと時間を与えられない環境が残念である。
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