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[コメント] 用心棒(1961/日)

いいのは異常に素早い三船の殺陣。ディズニー系の過剰説明な音楽はダサくていけない。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







折角の司葉子を真面に映さないキャメラは腹立たしいし、彼女の顚末の説明が後追いになる(息子との抱擁の件が唐突でよく判らない)のは明らかな瑕疵だが、彼女らの救出を間髪入れずに決定する三船敏郎は美しく、さすが講談読物(=少年漫画)と云う気持ちよさはある。金儲けに来たはずなのにそちら方面に淡泊なのも同様。しかしまあ、型に嵌っているという印象は免れず刺激はない。。

漫画系の造形では出っ歯の加東大介が抜きん出ており、遁走する藤田進の最後の照れ笑いもいい。山田五十鈴などはイマイチ。大男の羅生門綱五郎は『太陽の墓場』(60)にも出ていたが、科白がほとんどないのが引き継がれている。豪華セットの空間処理は西部劇直系で余りユニークさを感じないが、道幅をやたら広く取ったのは効いている。あれ、全然リアルじゃないのだろうけど。

(評価:★3)

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