[コメント] 大人のオモチャ ダッチワイフ・レポート(1975/日)
笑えないコメディほど退屈なものはない。例えばオスの性の哀れみたいな批評に本作は禁欲的で、つまりナンセンスが志向されたのだろうが、ナンセンスで笑いを取るのは難しいものだ。
そこそこ埋まった客席には一時間余の沈黙があったが、お一人だけ最初から最後まで笑い続けた客があった。何か羨ましい気がした。
冒頭、北極観測船の難破で「氷の世界」がかかるのだが、このシリアスな選曲からしてコメディとして不徹底。大人のオモチャ自体が当時の流行だったのかも知れず、映画でこのカタログ化を目論めばいい記録になっただろうが、そういう視点もない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。