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[コメント] スノーピアサー(2013/韓国=米=仏=チェコ)

アジアの大監督のハリウッド進出にあたっては雪の中を列車が爆走するものだ、という強迫観念にポン・ジュノは取り憑かれたのではないのか。そして出来上がったのは『暴走機関車』みたいな大味な作品だった。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ポン・ジュノはクロサワをどう評価しているのだろう。

物語は階級闘争話としてずいぶん単純。SF与太噺としても刺戟不足だろう。ジョン・ハートエド・ハリスも想定以下の造形で不満。しかし、真ん丸目玉のコ・アソンは再び魅力的で素晴らしい。人間がいる、という気がする。この娘にラスト持っていかせるのは的確だった。

同じ箱型の大きさで列車内の装飾のバリエーションが競われる様は舞台美術のようで、なかでは中盤の小学校が出色だったがつまらないものも多かった。ズームをぐいと入れるキメ技が繰り返されるアクションがリズム刻むのが独特。

(評価:★3)

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