軍隊がゾンビ化したら最強、市民に銃を向けたら悲惨だなあと恐怖せずにいられない太田駅。ゾンビは扉が開けられないとか、暗がりでは襲ってこないとか、音のする方へ雪崩うつ習性があるとか、ローカルルールがどんどん発生してくるのが愉しく、客車に詰め込まれているゾンビはどれもいい画。菅井きんさんに似たオバさんがゾンビになった画が素晴らしかった。

大統領はテレビ放送でゾンビをデモだと偽り、「ご家庭で静かにお過ごしください」と伝えるのが笑える。製作者は政権野党派だったのだろう。ファンドマネージャーはボロカスに云われ、バイオ企業が原因にされている。

後半、話が湿っぽくなってからは冴えず、最悪常務の死に様を見届ける必要から見続けるだけの時間帯になった。ＣＧもまだまだ安物だし劇伴もワンパターンで安くなってしまった。一番心に残ったのは序盤、子供の誕生日にWii買って帰ったら子供部屋にすでに設置してあった、という子育て無関心告白の件。