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[コメント] 男はつらいよ 葛飾立志篇(1975/日)

一番いいのが夢オチの倍賞千恵子のアリア、二番目が冒頭の桜田淳子の「お父さん」、三番目が大滝秀史の味な坊さん、で後は小林桂樹が持たせるだけで何もない。
寒山

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「自分を知る」という主題は何だったのか。恋愛について勉強が足りないとぼやく小林が振られて自分を知り、旅に出る。そこに並んで旅する寅はすでに充分過ぎるほど振られる「自分を知って」おり、だからこそ堂々としていて小林の「師」であった、というギャグのオチなのだろう。

暇な私は鑑賞後小一時間ほど考えてようやくああそういうことかと気づいたのだが、だからどうだと云うのか。逆に考えれば小林を振った樫山文枝も振ったことにおいて「自分を知った」ことになるが、するとどうなのか。三人とも安心立命の境地から遠ざかるばかりの学問を得た訳だが、それは大滝和尚の教えとは全然逆だった、という矛盾について何も映画は語らないのだった。それは確かに結論を忌み嫌う喜劇の猥雑な人生掌握術ではある。

(評価:★3)

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