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[コメント] 旗本退屈男 謎の七色御殿(1961/日)

巫女さんたちの危機一髪と対照されるこまどり姉妹の気楽な佇まいには何が込められたのだろう。♪山彦娘は何処行った。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







気楽な娯楽篇。洞窟のヘンなセットは子供向けだ。「血を吸う蝙蝠が出るのよ」と聞いていたのにあえて洞窟に突入したら、血を吸う男に襲われる巫女、という冒頭が素晴らしい。「罰が当たったのでございます」と諦めている両親が哀れ。密告する寸前に槍で射られる巫女も驚異的だ。

北沢典子が最高なのに少ししか登場しないセンスが嘆かわしい。久保菜穂子が嫉妬して周りの紐適当に引っ張るとデカい提灯が落ちてくるショットが素晴らしい。また、妹の墓前で歌唄う壮士風長髪の村田先生が豪気。東映の吉田義夫はいつも怪獣みたいだ。ここでは蝙蝠の化物の仮面を割られて沼へ転落の最期。徳川御嫡男のやんごとなき山城新伍は爆笑もの。悪役月形は太り気味で石橋蓮司に似ている。

こまどり姉妹は子供の頃、日銭を稼ぐために門付した。ちょうど本作のようにふたりで三味線弾いて唄ったのだろう。

(評価:★3)

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