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[コメント] 殺人狂時代(1967/日)

ギャグの数珠繋ぎが終盤まで衰えず一気に駆け抜ける。コメディで重要なのはネタの物量であると実例で示してさすが。
寒山

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







天本英世の件は全部面白く、特にドイツ語の饒舌が素晴らしい。ボロ車のサイドギアがわりにタイヤに下駄をかまし、俺の税金相当と不発弾に拘る仲代達矢も笑える。一番気に入ったのは川口敦子のスピリチュアル研究所の件(あの光る人形、パンチラに気がついて転落する川口)。あと、団令子拷問のサイレント映画もいい。

富士山麓の辺りから、映画はコメディからアクションに比重を移すのだが、それでも笑えるのはもう天本の怪演がアクションまでコメディにしてしまったからだろう。結果、最初から最後まで笑い満載の良作になった。仲代の変な大学講師が仮の姿と判明する展開と、団令子の顚末は当たり前に過ぎたが、まあ些細なこと。

「大日本人口調節審議会」は、川島『愛のお荷物』の「受胎調節相談所設置法案」みたいなもので、当時の人口抑制施策がナチの粛清と絡めて揶揄われているのだろう。自衛隊を前にするが政治的にはいつもより寡黙な印象。不幸な顚末を辿った本作を、喜八の友達の仲代は大好きだとどこかで語っていた。

(評価:★4)

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