[コメント] エル・トポ(1969/メキシコ)
作者はメキシコを自分の趣味的な表現の発露として利用しただけで、メキシコとは何かを見ようとしていない。しかもその映像たるやアントニオーニの物真似。最低である。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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話は東洋思想あり古典悲劇ありのつまみ喰い。特に前半は酷く、ヒッピー思想の薄っぺらさそのまま。後半ガンマンが復活してからはやや面白くなる(奇形者の集落とか)が、遺恨から父親の殺害を企む神父の息子が物語の必要から登場し、考えられるなかで最もありきたりの結末を迎える。
メキシコから眺められた西部劇とは魅力的なテーマなのに、これでは大量に殺された兎がうかばれない。作者はフリーメーソンがアメリカで奇形者がメキシコだと云いたいのだろうが、余りにも作為的でメロドラマな図式である。
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