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[コメント] サイダーハウス・ルール(1999/米)

アジールを語るアーヴィング映画で良心的なものだが『ガープ』『ニューハンプシャー』の先鋭感はなく地味。卒業証書偽装はカイロ大学を想起させるがいいのだろうか(含『ガープの世界』のネタバレ)。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







終盤、あまり大したものが出てこず不足感があった。キングコング見ながら死んじゃう少年など不鮮明(ビニールで隔てる装備はコロナ禍と発想が似ていて印象的だが)。自意識を抱えた少女アグネスは『ガープ』の暗殺者が想起されたが、本作では穏やかな収束。大人の作品なのだろうが地味とも云う。

エリカ・バドゥみたいな有名人が出てきてびっくりしたのだが、黒人の父子相姦という展開はどうなんだろう、いいのだろうかと思わされる。あと、細かいことだが冒頭は下手糞だ。施設を訪問した夫婦がラーチ先生のように受け取れてしまい、混乱させられる。

(評価:★3)

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