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[コメント] インテリア(1978/米)

ウディ・アレンの『巴里の女性』は、インテリの神経症的な口喧嘩がオフ・ブロードウェイっぽく延々描かれるだけで、驚くべきことに他には何にもない。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







宗教も性も怪奇もなく、どこがベルイマンかよく判らないし、それ以外に何がある訳でもない。後のアレンはここにユーモアを加えて一流の作品を生み出すことになる訳で、本作はユーモア抜きでつくってみた単なる青写真だ。

物語は亭主のE・G・マーシャルの試験別居から再婚が、心を病んだ妻を見捨てる鬼畜ぶりを発揮しているというだけで、そんな阿呆は見たことがないというぐらいの感想しか湧かない。

美点は主役のジェラルディン・ペイジの造形ぐらい。メアリー・ベス・ハートはメガネかけているのがベルイマンの登場人物っぽいぐらいの話だ。撮影はトップとラストの海岸だけリッチであとは何ということもない。

(評価:★2)

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