コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 浮き雲(1996/フィンランド)

新珠主演で百辺ほど観たような話で、そこから愁嘆場を消してユーモアを加え、地獄巡りに耐力のない観客にどう観せるかに腐心しているげな印象。
寒山

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







バス会社への就職に落ちた亭主のカリ・ヴァーナネンが棒倒しに気絶する辺りにそれは顕著であり、カティ・オウティネンの驚き顔も絶妙なバランスでこれに寄与している。

見処は地獄巡りのお国柄で、就職斡旋業者の無茶な手口がとても印象的。オウティネンが社会保障番号を暗誦しているのも驚かされる。彼女は出鱈目に任された安食堂で給仕と調理人のひとり二役を担うが、店に女店員しかいないと判ると困るから一生懸命カモフラージュしている。こういう穿った描写はとてもいい。

救済の訪れはいかにもお座なりで弱く、女支配人のエリナ・サロは北林谷栄そっくりだなあぐらいの感想。新珠映画ならこれで軽く★2になる処だが、それは許されないぞと思わせるユニークさは確かにある。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。