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[コメント] 子どものころ戦争があった(1981/日)

日本の閉鎖社会ではレアケースだろうけど、例えばバルカン半島では頻発事例なのだろうなあと思った。子供は可哀想だ。
寒山

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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配役は素晴らしく、いつも通り真面目な学校の先生みたいな樫山文江は黙っているだけで不正を告発しているようで、そこに梶芽衣子が抑えた演技で絡むと絶妙なものが醸し出される。そして伴淳までいる。あとは斉藤優一がも少し上手いと云うことないのだが。あとは中原ひとみ栗田ひろみ(映画出演最終作らしい)とは、すごい家族ではある。

ホンは鈴木尚之らしい善意の勝ったもので、三益愛子の封建婆さんや林ゆたかの偏屈教師など、全くの悪役にしちまったらいいのに、よく判らない弁明の機会を与えてよく判らないまま終わるのはよろしくなかろうと思う。川遊びで家宅捜索を逃れる件は上手く、春の目覚めの脱線も感じいい。まだ当時はこんなもの撮れたのだ。

映画は見るからにダサいが、自主製作(手塚治虫も名を連ねている)で予算がなかったのだろうから許す。キャサリンと斉藤優一が土蔵の窓越しに交流する件など、いかに詩的に撮るかに全力を尽くす処だろうに、両者の顔アップを交差させて終わりでは貧しい。両者を同じフレームに収めるセットが組めなかったんだろう。いいなと思ったのはラストを斎藤少年の顔アップで終わらせた処で、タイトルは彼の自伝なのだと語って説得力があった。キャサリンが米軍機に殺される皮肉は痛々しい。死化粧した彼女は見ていられなかった。

(評価:★4)

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