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寒山拾得さんのお気に入りコメント(101/167)

サボタージュ(1936/英)★2 しかしあのセリフは刑事の言う事ではないよなぁ。 [review] (TO−Y)[投票(2)]
今年の恋(1962/日)★4 ウェルメイドなラブコメだが、口喧嘩の描写がとにかく笑える。岡田茉莉子の不機嫌顔と毒舌ぶりが素晴らしく、見事なハマり役と言っていいと思う。幸福感溢れるラストシーンも良い。 (太陽と戦慄)[投票(2)]
新学期 操行ゼロ(1933/仏)★5 聖性降臨の映画。乱れ舞う羽毛と進み行く子供達の数瞬にはグロテスク性が聖性に転げて化け遂せる如き倒錯的で恍惚的な官能性が迸る。少年は是非ともフルちんフル回転でバック転せねばならない。形骸と化した聖性は死生の内実を活きるグロテスク性によって新たに生まれ変わり、即ち革る。 ()[投票(1)]
奇跡の丘(1964/伊)★5 パゾリーニの中では、最もわかりやすく「立派な映画」だろう。ズーミングを多用する部分やカッティングの落ち着き無さといったスタイルは、私は好きになれないのだが。ファーストカットの処女受胎前のマリアのアップが映画的な画面。サロメ(ヨハネの首が欲しいと言う、ダンスする女の子)の描写も面白い。 (ゑぎ)[投票(2)]
奇跡の丘(1964/伊)★4 マルキストのパゾリーニだからこそ見えた「革命家=キリスト」という視点。ローマ教皇庁もびっくり! 信仰のないおれもびっくり! (若尾好き)[投票(2)]
乱れる(1964/日)★4 高峰秀子曰くのまさに「息が詰まる」映画。一見おんなを感じない彼女だからこその緊張感ある二人の日常、列車での道行、そして、信じられない奇跡的なラストカット。美術もまさに芸術品。 (動物園のクマ)[投票(3)]
乱れる(1964/日)★5 [ネタバレ?(Y1:N5)] これは日本映画史上最高の突き放し。ここまで人間を突き放して描いた成瀬巳喜男の演出に徹底的に打ちのめされる。これに比肩しうるのは、フォード『荒野の女たち』やアルドリッチの『キッスで殺せ』(オリジナル版)ぐらいだろう。 [review] (ゑぎ)[投票(15)]
乱れる(1964/日)★5 実は「列車」の映画作家でもあった成瀬巳喜男が、晩年になってその本性を剥き出しにした超絶傑作。最高の列車シーン。そしてそのシーンを境に映画は異次元の局面に突入する。そこで私たちが目撃するのは、「映画」が人間を蹂躙し、世界を支配する瞬間だ。「映画」とはかくも人智を超えたものなのか。 (3819695)[投票(3)]
乱れる(1964/日)★4 主観的で申し訳ないが、高峰秀子は母性の女優であって決して「おんな」を撒き散らす女優ではないと思う。しかし、ラストたった1カットで魅せる表情は、まさにエロティックな「おんな」であった。これが成瀬演出か、鳥肌が立つ。 (sawa:38)[投票(5)]
女の園(1954/日)★3 数あるエピソードの中で、あえて高峰秀子のメロメロのエピソードに主軸が置かれているところが、木下恵介たる所以なのかもしれないけど、いささか感傷的に過ぎる気が。むしろ久我美子高峰三枝子の確執の方が興味深かったので、個人的にはそこをより深く突っ込んで欲しかった。 (くたー)[投票(1)]
銀河(1968/仏=伊)★5 「呪いあれ!」と最後のテロップに大爆笑。忠実だからこそおもしろい。 (tredair)[投票(1)]
銀河(1968/仏=伊)★4 実はカソリックも異端なのでは、という逆説。 [review] (くたー)[投票(4)]
新学期 操行ゼロ(1933/仏)★5 ジャン・ヴィゴボリス・カウフマンも凄い才能。子供らが羽根の舞う中を行進するカットは私が知る最も美しいスローモーションだ。自由についての映画であること以上に、映画の在り方の自由に心底打ちのめされる。掛値なしに全カットがこちらの想像を遥かに上回る真に独創的な画面。映画はどこまでも自由だ! 文法はない! (3819695)[投票(1)]
新学期 操行ゼロ(1933/仏)★5 誰だ!この映画見て「可愛い!」なんて言ってるのは?上映禁止の憂き目に遭ったのは解せないが、ここにヤバいアナーキズムを汲み取ったフランス政府の批評眼は賞賛に値する。 [review] (リーダー)[投票(1)]
ニースについて(1929/仏)★4 開巻一番の大俯瞰ショットからして何故か視線をつかまれる。カット割は素早く展開するが、イメージの連鎖的なリズムを刻むように反復がなされ、同時にカット同士の反響がドキュメントとしての内実を担保する。見る欲望がそのまま撮る実践に至ったかのようなアマチュアリズム的幸福。 ()[投票(2)]
マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016/米)★4 ラストからが苦悩の始まり。しかしそれは、主人公が望んだ未来なのかも。80/100 (たろ)[投票(1)]
教授と美女(1941/米)★5 息つく暇もなく、あっという間に幸せな気分になる傑作。ゲイリー・クーパーの野暮ったさとバーバラ・スタンウィック の艶やかさ、教授陣の何とまあ可愛いこと。 (動物園のクマ)[投票(2)]
教授と美女(1941/米)★5 ゲイリー・クーパー以外の教授たちがおじいさんたちで本当に7人のこびとのようにかわいらしい。これほどおじいさんたちを愛でる映画だとは思わなかった。 [review] (なつめ)[投票(2)]
赤ひげ(1965/日)★5 荘厳な人間ドラマの連続。特に、佐八(山崎努)と、おなか(桑野みゆき)の悲恋が、圧倒的に美しかった。映画内映画の趣で、溝口健二にも通じる情感がある。 [review] (いくけん)[投票(7)]
キッスで殺せ(1955/米)★4 フィルムノワールかと思いきやストーリー展開が後半加速し枠を逸脱していく。原作にアルドリッチが加味した部分はマッカーシズムや核への警鐘というより既成枠を解体したアナーキズムそのものだが、それに意図的でないらしいのが映画史上の玉手箱なのだ。 (けにろん)[投票(5)]