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寒山拾得さんのお気に入りコメント(69/167)

その夜の妻(1930/日)★4 導入部には小津らしからぬ動的なサスペンス。外国映画風でもある。単純なストーリーに感情移入が容易ですこぶる面白い。素晴らしい短編小説を読んでいる感が強い。秀作。 (セント)[投票(1)]
その夜の妻(1930/日)★5 なめらかな美しさを湛えた、現存する小津作品の中では最初の傑作。小津はこの時点ですでに世界最高の映画作家と呼ばれるに足るポテンシャルを見せている。 [review] (3819695)[投票(3)]
非常線の女(1933/日)★5 俯瞰から始まって田中絹代が登場するまでのオープニングの一〇ショット。あまりの格好よさに気を失いそうになる。だから話はほとんど覚えていない。 [review] (3819695)[投票(2)]
非常線の女(1933/日)★4 「和服の水久保澄子」と「洋装の田中絹代」というアンバランスに、限りない不安を覚えます。 [review] (TM大好き)[投票(2)]
眠狂四郎炎情剣(1965/日)★3 下手な裸体よりも西村晃の存在そのものの方がずっとえろいのである。 (disjunctive)[投票(1)]
眠狂四郎炎情剣(1965/日)★4 どう見ても悪人顔の商人西村晃に「躊躇するような顔ちゃうやろ!」と突っ込みを入れる狂四郎さんサイコー。今回もトークが冴えてますなあ。一方中村玉緒はどぎつすぎて引いてしまったよ。 (ハム)[投票(1)]
ハッピーエンド(2017/仏=独=オーストリア)★4 自裁で童女の気を惹くトランティニャンの邪念と未練に蔑みで以て答える童女のまなざしはハネケの自意識であるが、この蔑みがまた何らかの勃興というか、邪念に堕ちることの心地よさとなるに及んで、性欲的には八方丸くおさまる。 (disjunctive)[投票(2)]
狩人(1977/仏=独=ギリシャ)★4 社会時評のリアリズムがしばしば脱柵して、演者の驚くべき薄毛率として結実するうれしさ。オッサンの深夜徘徊と盆踊りのくせにそれなりの稽古量を予感させる体のキレが徹夜明けの疲弊からエレジーを蒸留すると、社会時評のバタ臭さが消臭される。 (disjunctive)[投票(1)]
眠狂四郎女妖剣(1964/日)★3 毛利郁子の菊姫のキレ方には虐待美というセンスがあって、これが様々な現場を守るオッサンらに緊張の美をもたらす。雷蔵の性欲がいつもより控えめな為に話は大いに乱調を来し、城健三朗が「次々と忙しいな」とメタ発言するほど常識外れの事しか起こらない。 [review] (disjunctive)[投票(2)]
巨人と玩具(1958/日)★4 大衆はメディアを通して見た時代に踊らされずにはいられない。 ・・ああ厭だ厭だ。 [review] (あき♪)[投票(1)]
巨人と玩具(1958/日)★4 生き急ぐ国、ニッポン。まだまだ日本は、わたしたちは、この映画を笑えない。 [review] (はしぼそがらす)[投票(5)]
山河ノスタルジア(2015/中国=日=仏)★5 前作「罪の手ざわり」で好調なジャ・ジャンクーの最新作。何と今回は打って変わり、時間の流れ、人の営み、歳月が主題である。すなわち人生そのものだ。 [review] (セント)[投票(1)]
山河ノスタルジア(2015/中国=日=仏)★3 軽飛行機とダイナマイト。字面だけで楽しいこの見世物小屋精神が人の決断の瞬間を隠ぺいすることで選択を説得的にしてしまい、アレゴリーという知性に至る。 [review] (disjunctive)[投票(2)]
山河ノスタルジア(2015/中国=日=仏)★3 時折り立ち上る「爆炎」に彩られるこの作品世界だが、爆炎に比例して過剰な感情の爆発があるかといえば結構あっさりしている。泣き女もかくやというような号泣も影を潜め、家族の対立にともなう怒号すらあっさりと片づけられた。ここはペットショップ・ボーイズの歌に象徴される資本主義中国のプレリュードたる場だ。それは「ドル」の名をもつ息子に象徴される世界にぴったりな、旧世代風俗への別離を謳うステージとなる。 (水那岐)[投票(2)]
ざくろの色(1968/露)★4 図像・イコンの映画。宗教画の基になった図像から絵画へ、写真へと変転して映画に辿り着いた表現手法が、その始まりの図像を、そのままシーンとして再現するとは・・。はじめは望遠鏡をさかさまに覗いたような遠近感にめまいを覚えたけど、それは、かなり心地良いめまいでした。 (エピキュリアン)[投票(2)]
人間模様(1949/日)★4 酒場での一人称カメラや、ベッドで横たわるヒロインの自問自答など、市川崑監督の実験精神の旺盛さは早くも健在である。だがなによりも、上原謙扮する主人公の無邪気なお人好しぶりが最高。「あなたは神のような人よ!」と怒られるシーンが印象的だ。 (ガブリエルアン・カットグラ)[投票(1)]
手をつなぐ子等(1947/日)★4 足踏みミシン→自転車をこぐ足→階段を昇る足、このつなぎですよ。 (_)[投票(1)]
忘れられた子等(1949/日)★4 なんて優しさに溢れた作品だろう。 風情・人材などを取っても、今の時代では到底作り得ない作品。堀雄二が好演。子役も皆、良いキャラしてる。[05.10.1京都文化博物館] (直人)[投票(1)]
忘れられた子等(1949/日)★4 押し付けがましくなくていいなあ。どんぐりの歌でわけもなく泣いた。 [review] (TOMIMORI)[投票(1)]
どぶろくの辰(1962/日)★2 現場のリアリティ無きセット然とした箱庭的世界であっても三船が豪放磊落な主人公を演じればそれなりの興収を得られた時代の促成栽培作。稲垣演出は驚くほど見るべきを持たず徹頭徹尾に予定調和的な東宝プログラムピクチャー。 (けにろん)[投票(1)]