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[コメント] モンスターズ 地球外生命体(2010/英)

怪獣が身近にいたら、どうなるんだろうか?ということを本当に描ききった映画だとおもう。
がちお

ガメラ2で銭湯で親子が会話するシーンをとても印象に残っている。あんなにギャオスやガメラだのがわんさかわんさかいる世界なのに銭湯に親子でいけるぐらいの余裕があるのだ。

というか日本の怪獣映画の世界ではゴジラだのラドンだのがいても大抵の市民は来たときに騒ぎそれ以外のときはまるで平然と振舞っている。

俺は日本怪獣映画の世界に日本独自のわびさびなんて物は存在しないとおもってるし、アナログ特撮ゆえの魅力なんてものもないとおもってる。 だが、日本怪獣映画の映画を海外とそれをわけているのは何よりも映画の世界の中で怪獣さえ社会の一つと化している光景じゃないだろうか。 エイリアンシリーズやプレデターなんかをみてもそこまで彼らが存在を社会の一つであるかのように描いた映画はない。

この映画はそれを究極的に描ききった映画だとおもう、怪獣が身近にいれば意外と人間はなれてしまうものなのかもしれない。まるで平然と日常的な風景のなかに怪獣がいる。

怪獣による大いなる終焉は一気にこない。まるで周囲の景色が徐々に変わっていくように徐々にしだいに世界の終焉は来る。その時は怪獣がきてすぐではない、怪獣が来て数年した後に次第に変わっていくのだ。

この映画はそれを完全に、いくところまでいって描いた映画だろう。

(評価:★4)

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