養子縁組が盛んなアメリカでさえ、受ける側与える側様々な事情があり、人種問題も依然として根深くあるんですね。 虐待された子供は、自分がされたように虐待する親になる確率が高いというけれど、ここでも同じような状況があって、本当にいつも子供がつらい目に合う。子供がひどい目に合うお話は悲しい。

血のつながりはなくても「愛」があれば親子になりうるんだろうけど、自分のカラダの一部である子供を産んだオンナにしかわからない感情/本能もまた理屈でなくあるのだ。だからこそオリジナルタイトルMother and Childなのに、邦題残念。

それはそうと、母だけでなく父のことも知らないエリザベス（ナオミ・ワッツ）が父親のように思いを寄せて関係するポール（サミュエル・Ｌ・ジャクソン）とのセックス・シーンは良い。サミュエル・Ｌ・ジャクソンがあんな風に征服されちゃうインテリおじちゃまだったことってありますか？オーイェイ。そんで、チョイ役デビッド・モースがもったいなかった。