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[コメント] 花嫁の父(1950/米)

最低限のエピソードを簡潔にしかもツボをドンピシャで押してくる脚本に時間を忘れて楽しめた。結婚生活ではなく「結婚式」というもののあわただしさやバカらしさ、ドタバタや様々な確執を上手くまとめている。
jollyjoker

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







パパスペンサー・トレイシーの礼服のくだりなど寅さんチックなのだが、イヤミがなくスマートな演技で素直におかしい。

コメディは「いかにも」なコメディアンが演じるより、厳しく真面目でしかも穏やかな紳士が演じることでより身近なおかしみをかもしだすもので、よき父親たろうとするスペンサー・トレイシーのずんぐりした体形もアクセントとなっている。『花嫁のパパ』より正統派のおかしさがある。

女親が目先の華やかさに浮かれ、男親は経済的な現実に向き合うという側面も取り上げ、「そうそう!」と大きく頷くのだった(笑)

次作の『可愛い配当』も後日談としてほほえましく、楽しい作品だ。

(評価:★4)

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