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[コメント] さざなみ(2015/英)

編集が良くない。シーンのつなぎに「余韻」がないため、すべての「艶」が台無しになっている。長年連れ添った妻の嫉妬、いらだち、建前、諦めを描くも、それらが十分に生かされていない。なぜこのカット?というものもあり、ラストのランプリングが特に良いだけに残念。
jollyjoker

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ケイトランプリングは子供を持たなかった/持てなかったが、スライドの中の夫の亡くなった恋人は妊娠しており、そのことでケイトは完全な敗北を感じている。年月は事実を越えられないのだ。

一度は過去にとらわれたジェフトム・コートネイが結婚祝いのスピーチで心機一転を図ったのと対照的に、ラストシーンでケイトは夫に背を向けるかのように、敗北と決別を宣言したかのように見える。男性と女性の、愛する対象への向き合い方の違いだと感じた。

(評価:★3)

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