[コメント] 雪の轍(2014/トルコ=仏=独)
雪が解けたら閉ざされた心も緩むのだろうか。生き生きとした会話劇はヒリヒリと傷口を広げるように効いてくる。だが・・・。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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しょせん男の作ったお話。人は簡単には変われないのに、男は前の自分とは違うと言う。女に赦しを乞うて快適な暮らし戻ろうとする。
たった一晩、吐くまで飲んで激論を戦わせた位で「侮辱して窒息させる」やり方が変わるわけないでしょう。
ニハルは頑強な冷たい石の囲いの中で窮屈で仕方がないんだよ。自分が打ち込める寄付金集めでさえ上から目線で指図されて、ウンザリなんだよ。ものには言い方ってもんがあるでしょう。
石造りの頑強な建物が変化を拒否するかのようにそびえ立ち、田舎の階級社会が、閉塞感を助長する。
赦すというのは相手を認めること。相手のやり方を尊重すること。ニハルはアイドゥンを赦すかも知れない。しかし、アイドゥンはイスマイルやニハルを認めるようになるのだろうか。なんだかモヤモヤしたなぁ。
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