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[コメント] ありがとう、トニ・エルドマン(2016/独=オーストリア)

出っ歯小道具が最後まで効いていて、それでもただクスクスさせるだけでなく、ユーモアには人間の土台が必要だということがよく伝わってくる。ホイットニー・ヒューストンの歌がトニの娘へのメッセージなのでした。途中少し冗長なシーンもあったけど、好きだなぁ、こういうの。
jollyjoker

不愛想な娘と真面目な顔でおふざけする父。アパートのテラスから父を見送りながら涙するイネスザンドラ・ヒュラーは、監督自身の経験から来ているのかもしれない。親は突然自分を振り回す、けれど、それが「大切に思っているからこそだ」ということは、いつも後からわかるのだ。ウザい気持ちとありがとうの気持ちと、自分がうまく立ち回れない気持ちが、このシーンに表れている。

(評価:★5)

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