[コメント] 西部戦線異状なし(2022/独)
今1930年アメリカ製作版と比較してみると、本作(ドイツ製作版)のリアリティが圧倒的に迫ってくる。そしてラストシーンに込められた未来の子どもたちに向ける意図。
ドイツ軍上層部が理想に燃える若者を鼓舞していく様は同じだが、非番時の仲間との結束や談笑など、楽しい時もあったというロマンチシズムもちりばめられたオリジナルに対して、本作はカメラワークによる戦闘シーンの一層の迫力と、上層部の葛藤も描かれており、いかに戦争が馬鹿げたものであるかが伝わってくる。
ドイツという国は、過去をしっかり振り返り、政策を180度転換してしまう・転換できる国であるという見本を見た気がする。
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