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[コメント] ラブ&ピース(2015/日)

園子温アンチこそ見るべき映画なのかもしれない。確かに相変わらずどうしようもなく下品な箇所もあるのだが過激な内容や演技に頼ってはいない、サイレント映画的処理まで見られる。西田敏行がいる下水道の空間などは割かしちゃんとした画面造形が成されており、日本映画的野暮ったさは感じさせずハリウッドライクな雰囲気である。良質な音楽映画であり、動物映画であり、クリスマス映画であり、そして怪獣映画である。
Sigenoriyuki

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







街に貼られたポスター、あるいは積み上げられた本の表紙、そこに連なった本来何の関係もないはずの単語が組み合わさり一つの意味を持った歌詞が作られていく、私はこの場面を見ていて思わず映画のモンタージュ技法を連想した。園子温がどこまで意図したのかはよくわからないがとにかく私はここに音楽的、詩的というよりもまず映画的な要素を感じたのだ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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