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[コメント] 横道世之介(2012/日)

いまも登場人物たちが頭の片隅で生きています。100本に1本程度の割合でこんな映画にめぐりあうことができます。そのために映画を観ていると言ってもいいかもしれません。ただこの傑作のどこがすばらしいのかを的確に評する技量がなく、困惑しています。
rikutakumi

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







採点は[5]にしましたが、細かくいうと、[4.9]です。

ひとつだけ、気になる(ハラハラさせられる)カットがあったから。

足を骨折した吉高由里子が病室で「よのすけ!」を連呼するシーン。 微笑ましくも胸高鳴るあのシーンで、ワンカットだけ、壁際に立つお手伝いさんが涙をこらえる姿が映し出されます。 これ、「骨折(だけ)ということになっているけど、じつは検査の過程で不治の病が見つかってしまった。それをご存じない可哀相なお嬢様…」というベタな作劇に図らずも、なってしまってるのです。原作は読んでいましたし、まさかそんな改変はなさるまいと思ってはいましたが、場所が場所だけに、コワかったです。 あれが例えば海水浴への付き添いなら、単純に「お嬢様の幸せがうれしい」という涙でおさまるのですが、どうでしょうか。

諸賢がこのワンカットをどのようにご覧になったか、ご高見をうかがえるとうれしいです。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)イリューダ[*] IN4MATION[*]

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