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濡れ鼠さんのコメント: 点数順

★5スプリット(2016/米)I WANT TO BELIEVE [review][投票(1)]
★5イノセント(1975/伊)この狂信的にも思える男女の意地の張り合いが、不意に峻厳たる『ガートルード』の孤高のプロフィールにリンクして、西欧の無神論の成れの果てが隙間見えた。 [review][投票(1)]
★5大恋愛(1969/仏)常にフレーム外、後続のシークエンスに素敵な驚きが待ち構えているびっくり箱のような映画。練達の曲芸のルーチンと見紛う流麗な身のこなしと阿吽の掛け合いの連続に、生まれて初めてサーカスのテントの薄闇に身を紛らわせた時の高揚を覚えた 9/10[投票]
★5山師トマ(1965/仏)コクトーとフランジュ。まさに夢のようなコラボ。戦火の町が廃墟然として明るい炎に包まれる情景。悲しみの道化師トマが屍の山を前にして案山子のように立ち尽くす様。巡業サーカスの女団長の奇矯さと妖艶さで会う人々を蠱惑するド・ボルム夫人。全てが愛おしい。[投票]
★5ジェラシー(2013/仏)最良のロメールやホンサンスにも遜色のないボヘミアン風恋愛コメディ(!)の傑作。常により多くの光と見晴らしを求めてモノクロの街頭を渉猟する夜蛾のあえかな玲瓏。アンジュ・ガルディアンとしての愛娘の存在が効いている。神の視点ならぬ天使の視点9/10[投票]
★5墓場なき野郎ども(1960/伊=仏)当地でいうpolar françaisは、数でこそ英米に負けても、いいものは本当にいい。ダンディズムのなかに漂う生活臭、ほかでは味わえない人情の機微、ミニマルだが含蓄のあるダイアローグ。そして泪の一滴で冬枯れの街頭を滲ませるのにだけ必要な間 9/10[投票]
★5ザンジバルの西(1928/米)見た目も、心の中も、ゴキブリ以下のものに様変わりしながらも、たった一つの目的のために執念深く生き続けるロン・チャニーの<ザムザ>。 [review][投票]
★5血の婚礼(1973/仏)どいつもこいつも目先の情欲と利得に囚われた業の深い輩ばかりで、最も親密な人の背後で当たり前のように背信行為に耽り、結果的に諸刃の剣となる陰謀詭計を巡らすのに余念がない。神経衰弱ぎりぎりの宮中心理劇の即興変奏をやらせたら、仏蘭西は他国の追随を許さないと思わせる凄味がある。[投票]
★5三人の仲間(1938/米)一人の美しい貴婦人を巡って三人の兵隊仲間が共謀する求愛と友愛の日々が、その理想家らしい公平さと青年の無邪気によって、中世の騎士道ロマンスのような永遠性と無常感を同時に成し遂げた。 [review][投票]
★5高い標的(1951/米)焦らすだけ焦らして一瞬だけ思わぬ場所に出てくる大統領。その瞬間、形勢不利に始まり二転三転してきた見えない敵との戦いが鮮やかな簡潔さで終結する。長距離列車の移動のリズムに合わせてメリハリをつける宙吊り芸の妙 9/10[投票]
★5音楽ホール(1958/インド)トライバル・ダンスの愛好者としては、とりを飾るローシャン・クマーリーのカタック舞踏ほど衝撃的な映像体験はなかった。この汎宇宙的なリズムの澎湃と世紀から世紀へと血の滲む琢磨を重ねられてきたコレオグラフィーの鍔迫り合いは西アフリカ土着のポリリズムよりほかに世界広しといえども匹敵するものはないように思われる[投票]
★5第七の犠牲者(1943/米)住人不在の空き部屋の壁に揺らめく首吊縄の影。深夜の廊下の果てから誘いかける無間の闇。見えないものが囁きかけ、存在しないものが追いかけてくる。暗示による戦慄の表現の究極。9/10[投票]
★5花嫁人形(1919/独)たぶん物々しい歌劇の『ホフマン物語』よりもスプラスティック・コメディの自由奔放さを十全に吸収した本作のほうがE.T.A.ホフマンのエッセンスをより洗練された形で画面に開花させることに成功していると思う。9/10[投票]
★4荒野に生きる(1971/米)ヒューグラスの脱神話化。悩める父を演じて人間味は増したが伝説の西部人のアウラが剥ぎ落とされた。<明白なる使命>の権化のような口吻で捲し立てるJ・ヒューストンが最後の最後でほろりと見せる安堵と羞恥の綯い交ざった笑顔が意想外の清々しさを残す7/10[投票(1)]
★4哭声 コクソン(2016/韓国=米)エクソシスト3』の良さがわかる人ははまるかも。偏見と迷信が瀰漫する土俗的リアリズムに東西のオカルト要素がうまく融合。ミステリとしての整合性は首を傾げる部分もあるが、反日運動などの集団ヒステリーの内部告発として解釈可能だったり野心的な内容[投票(1)]
★4狂った一頁(1926/日)どうも、回復を拒む病人ないし彼女を檻の中から連れ出そうとする男の脳内風景だけには還元できない何ものかがありそうだ。『内なる傷痕』を半世紀先取りしていたのか。 [review][投票(1)]
★4真珠の頸飾(1936/米)変化球の効いたスクリューボールはルビッチのものだが、心惹かれ合う男女の親密なカットは紛れもなくボーゼイギのもの。『モロッコ』の主演二人の口元から滲み出る含み笑いが知らず知らずのうちにこちらにも伝染する。 [review][投票(1)]
★4カルティキ/悪魔の人喰い生物(1959/伊=米)核の脅威(カルティキは放射性生物という設定)には核をもって応じなければならないというタカ派の悲鳴に近い絶叫激語が聞こえてきそうな一斉火炎放射の眩さ(まるで核爆発のよう)に全身総毛立つ [review][投票]
★4パーソナル・ショッパー(2016/仏=独)I'M YOUR GHOST. [review][投票]
★4見えない恐怖(1971/英)独自の生命をもって衛星都市の目抜き通りを横行闊歩し始めるカウボーイブーツの星マーク。平凡な消費文化のシンボルが日陰者の怨念を集めて悪尉と化すとき。本筋が単線的なぶん演出家の腕の見せ所が多い映画であるが、手放しで喝采できないのは、障害者をいたぶるのが自分の趣味じゃないから。戦慄が愉悦に直結しない。 [review][投票]