コメンテータ
ランキング
HELP

濡れ鼠さんのコメント: 投票数順

★5スプリット(2016/米)I WANT TO BELIEVE [review][投票(3)]
★4哭声 コクソン(2016/韓国=米)エクソシスト3』の良さがわかる人ははまるかも。偏見と迷信が瀰漫する土俗的リアリズムに東西のオカルト要素がうまく融合。ミステリとしての整合性は首を傾げる部分もあるが、反日運動などの集団ヒステリーの内部告発として解釈可能だったり野心的な内容[投票(2)]
★4オクジャ okja(2017/米=韓国)ポール・ダノの隠れファンとしては案外まともな役で嬉しいような寂しいような。英米の主役級二人はちょっとよそでは見れない怪演で楽しんでやってるのが伝わってくる。BJ作品としては微妙。どうも制作の全プロセスを掌中に収めてないような。グエムルみたいにもっと暴れ回る怪物が見たかった。娘/オクジャパートはトトロに遠く及ばない。国境越えが一番難しいのはやはりユーモアか。英語になって確実に何かが失われている 7/10[投票(1)]
★4パーソナル・ショッパー(2016/仏=独)I'M YOUR GHOST. [review][投票(1)]
★3愛の新世界(1994/日)劇団員パートはすっごくつまんないから、女王様が映らないシーンは全部カットして、5分ぐらいにまとめてくれてもいいよ。 [review][投票(1)]
★2黒く濁る村(2010/韓国)位置関係に心理的奥行/緊張が伴わないのは、遠近法のまずさだけが原因でないようだ。虫の目で見るような表情のクローズアップは演出家の思惑に反して平板な芝居の閉塞感を募らせるばかり。真相解明の呼び水が台詞に偏っているので寸一寸と話運びが停滞する[投票(1)]
★4荒野に生きる(1971/米)ヒューグラスの脱神話化。悩める父を演じて人間味は増したが伝説の西部人のアウラが剥ぎ落とされた。<明白なる使命>の権化のような口吻で捲し立てるJ・ヒューストンが最後の最後でほろりと見せる安堵と羞恥の綯い交ざった笑顔が意想外の清々しさを残す7/10[投票(1)]
★4狂った一頁(1926/日)どうも、回復を拒む病人ないし彼女を檻の中から連れ出そうとする男の脳内風景だけには還元できない何ものかがありそうだ。『内なる傷痕』を半世紀先取りしていたのか。 [review][投票(1)]
★4真珠の頸飾(1936/米)変化球の効いたスクリューボールはルビッチのものだが、心惹かれ合う男女の親密なカットは紛れもなくボーゼイギのもの。『モロッコ』の主演二人の口元から滲み出る含み笑いが知らず知らずのうちにこちらにも伝染する。 [review][投票(1)]
★5イノセント(1975/伊)この狂信的にも思える男女の意地の張り合いが、不意に峻厳たる『ガートルード』の孤高のプロフィールにリンクして、西欧の無神論の成れの果てが隙間見えた。 [review][投票(1)]
★2レイクサイドマーダーケース(2004/日)東野圭吾らしいトリックは嫌いではないけど、饒舌なラストが台無しにしてしまっているような気がする。鈍臭い教育制度批判とこれ見よがしなフォーマリズムのバランスの悪さが気持ち悪くて。[投票(1)]
★3ロスト・シティZ 失われた黄金都市(2016/米)A Missed Opportunity。まず、キャストミス。英国人美男子二名は、アマゾン探険の水先案内人の柄じゃない。原作の伝記パートに絞っての脚色も誤算だらけ。もともと劇映画向きでない素材で無理してスペクタクル性を高めようとするとこうなる。ご都合主義的な台詞で手短に家族の紐帯の試練を説明しようという目論見も裏目に出ている。密林シーンの物足りなさは、山好きでもない監督が登山映画を撮ったような違和感による[投票]
★4ストレイドッグス 家なき子供たち(2004/アフガニスタン=イラン=仏)絵に描いたような戦災孤児の話であるのに、あまり悲惨な感じがしないのは、素人子役の限界だけでなく、本筋と直接関係のない市井の記録映像の数々(演出されたものとは到底思えないその瞬間、その場所ならではの赤裸々な時代の断片*)が異様に肥大した存在感を誇っているからだろう。子供目線の児童映画としても、劇中で言及されるネオレアリズモより、ザジやモモ(エンデ)のアナーキーで遊び心に溢れた白昼夢の詩情を感じさせる** [review][投票]
★4灰と土(2004/アフガニスタン=仏)一度ならずシャー・ナーメが引用されることから、原作者兼監督が薫陶を受けた教育がペルシア文化圏のものであることを知る。120ページ弱の原作は、もっと巧みな作家であれば短編にまとめられるはずのもの。映像作品のほうがより食指が動くのは、選りすぐりのロケ地と撮影の力(**)によるものが大きいのだろう。本物の土着民のような鄙びた面構えのキャストも、その土地ならではの香りを届けてくれて見飽きるということがない。 [review][投票]
★3囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件(2012/フィリピン=仏=独=英)監督の以前の作品に比べると、自主映画と大手スタジオ映画ぐらいの規模の違いがある。火薬とエキストラの物量において。撮影現場の大がかりさにおいて。そしてその違いに一番戸惑っているのが、メンドサ組一同に思えるのは何故か。時間経過〜位置関係〜群像劇〜どこに起点/支点を置くべきか確たる指針がないので、対テロ戦争の名のもとに太平洋の片隅で一年近くに渡って継続したカオスが何の添木もされないまま緩んで流れ出す。 [review][投票]
★4グッド・タイム(2017/米)NYの裏町をにっちもさっちもいかないまま彷徨する一昼夜の出来事を中心に据えているせいか『アフター・アワーズ』のなかなか醒めない夢の続きを見せられているような熱っぽさがあった。普段は何の接点もない赤の他人同士が思わぬ偶然から人生の岐路を共にしながら、結局何も分かち合うものがないまま袂を別つ末尾のアイロニーは、簡単な言葉では要約できない余韻を残す。 [review][投票]
★5コロンバス(2017/米)建築映画としては、ローマの大聖堂とその作者の生涯を下地にした『La Sapienza』の後に続けて見ると、モダニズムとバロックの様式の違いだけでなく、その背後にある宇宙観の変遷(超越性から内在性へ)まで透けてくるから面白い。建築家が思い描いた世界の<梁と屋根>を虚心になってなぞることで精神に変容をきたそうとするところは、同様に先入観で目を曇らされた男が盲人の導きにより開眼する「大聖堂」**に通底するものがある [review][投票]
★4彷徨える河(2015/コロンビア=ベネズエラ=アルゼンチン)一族郎党を襲った運命の不条理と折り合いをつけるのに、たとえ迷信にしろ、体系的な解釈を必要とするのはギルガメシュの時代から変わらない。そう思わせる悠久の河=意識の流れ。マングローブに覆われた河岸の底知れなさと、緑の壁のように続く樹冠の高み(白黒画面の豊饒さに目を射抜かれる)。聞こえてくるのはオールの立てる音と小鳥の囀りぐらい。異人との邂逅により運命の逆転に掛ける放浪者の悲願。静かだが充実した映画の時間[投票]
★3シティ・オブ・ゴースト(2017/米)ラッカ占拠後の内部映像は貴重。広場へ行くと四六時中人が磔にされており、どこへ行くにもギャングの検問を受けなければならないという恐怖支配の殺気だった空気が生々しい。悪名高いメディアセンター前史も興味深い。親兄弟や仲間がカメラの前で次々と処刑されてゆくのを遠隔の地から見守るしかない活動家達のリアクション映像はさすがにきつい。でも一番えげつないのはドイツに着いてからの反難民デモ隊による歓待シーン 6.5/10[投票]
★3蠍の尻尾に関する殺人(1971/伊=スペイン)消えた100万ドルの行方とか、フーダニットの興味とか、センセーショナルな殺人劇場のお膳立てをするための言い訳に過ぎないことがじきに明らかにされる。そこを割り切ってしまえば、謎解きのための性急な段取りや緩急の意識の低さ、撒き餌のぞんざいな扱いなど(わざとらしい前置きとこれ見よがしなズームイン)、サスペンス演出の手筈の不首尾は気にならなくなる(たぶん)。 [review][投票]