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濡れ鼠さんのコメント: 投票数順

★5スプリット(2016/米)I WANT TO BELIEVE [review][投票(4)]
★4夜の浜辺でひとり(2017/韓国)最後まで、このすかした女は何者!!?と苛立たせる表面の不透過性と月光病者じみたもたつき/踏外しの重畳。張りをなくした日常の潮目に夢ともまぼろしともつかない異様な光景**が闖入して現実乖離の気配を萌生させる。人を喰った話運びの紆余曲折は、覚束ない足どりで浦淋しい浜辺を遠ざかってゆく傷心女性のくたびれた面影のための前奏だったという闡明。高慢ちきな大女優のマスクを失って、人目から泣きっ面を隠した瞬間だった [review][投票(2)]
★4哭声 コクソン(2016/韓国=米)エクソシスト3』の良さがわかる人ははまるかも。偏見と迷信が瀰漫する土俗的リアリズムに東西のオカルト要素がうまく融合。ミステリとしての整合性は首を傾げる部分もあるが、反日運動などの集団ヒステリーの内部告発として解釈可能だったり野心的な内容[投票(2)]
★4呪われた者たち(1962/英)ビーチリゾートで暴れ回るバイクギャング団、丘向こうの軍の秘密基地、海中洞窟に隔離されたフリークキッズラボ等々、なんだかAKIRAの第一巻みたいな話だなあと思ってみていたが・・・風光明媚な港町の華やいだ空気と断崖絶壁のある高台の立地を駆使してダイナミックに展開する前半の追走劇と変人兄妹の確執のドラマは流石に見応えがある。反対にSF的想像力の貧しさの虜囚となった第三幕は学芸会の出し物のような白々しさ [review][投票(1)]
★3マジェスティック(1974/米)小説既読。どうも、脚本担当者と演出家が同じイメージを共有できてないような。E・レナード自らノベライズしたものに比べて全ての面で完敗。タメの按配(特に導入部分と運命の岐路となる局面)。立ち回り/偵察における空間の幅と奥行きの活かし方。主要キャスト5人は役柄とミスマッチな上に面魂が足りない。二人の好敵手の立場が二転三転するうちに地金が出る流れが本作の醍醐味なはずだが、映画はそのあたりの水路づけに無頓着[投票(1)]
★4オクジャ okja(2017/米=韓国)ポール・ダノの隠れファンとしては案外まともな役で嬉しいような寂しいような。英米の主役級二人はちょっとよそでは見れない怪演で楽しんでやってるのが伝わってくる。BJ作品としては微妙。どうも制作の全プロセスを掌中に収めてないような。グエムルみたいにもっと暴れ回る怪物が見たかった。娘/オクジャパートはトトロに遠く及ばない。国境越えが一番難しいのはやはりユーモアか。英語になって確実に何かが失われている 7/10[投票(1)]
★4パーソナル・ショッパー(2016/仏=独)I'M YOUR GHOST. [review][投票(1)]
★3愛の新世界(1994/日)劇団員パートはすっごくつまんないから、女王様が映らないシーンは全部カットして、5分ぐらいにまとめてくれてもいいよ。 [review][投票(1)]
★2黒く濁る村(2010/韓国)位置関係に心理的奥行/緊張が伴わないのは、遠近法のまずさだけが原因でないようだ。虫の目で見るような表情のクローズアップは演出家の思惑に反して平板な芝居の閉塞感を募らせるばかり。真相解明の呼び水が台詞に偏っているので寸一寸と話運びが停滞する[投票(1)]
★4荒野に生きる(1971/米)ヒューグラスの脱神話化。悩める父を演じて人間味は増したが伝説の西部人のアウラが剥ぎ落とされた。<明白なる使命>の権化のような口吻で捲し立てるJ・ヒューストンが最後の最後でほろりと見せる安堵と羞恥の綯い交ざった笑顔が意想外の清々しさを残す7/10[投票(1)]
★4狂った一頁(1926/日)どうも、回復を拒む病人ないし彼女を檻の中から連れ出そうとする男の脳内風景だけには還元できない何ものかがありそうだ。『内なる傷痕』を半世紀先取りしていたのか。 [review][投票(1)]
★4真珠の頸飾(1936/米)変化球の効いたスクリューボールはルビッチのものだが、心惹かれ合う男女の親密なカットは紛れもなくボーゼイギのもの。『モロッコ』の主演二人の口元から滲み出る含み笑いが知らず知らずのうちにこちらにも伝染する。 [review][投票(1)]
★5イノセント(1975/伊)この狂信的にも思える男女の意地の張り合いが、不意に峻厳たる『ガートルード』の孤高のプロフィールにリンクして、西欧の無神論の成れの果てが隙間見えた。 [review][投票(1)]
★2レイクサイドマーダーケース(2004/日)東野圭吾らしいトリックは嫌いではないけど、饒舌なラストが台無しにしてしまっているような気がする。鈍臭い教育制度批判とこれ見よがしなフォーマリズムのバランスの悪さが気持ち悪くて。[投票(1)]
★3若妻・恐怖の体験学習(1972/英)監督・脚本は『恐怖の牝獣』『パラノイアック』の脚本担当者。撮影は後者でお馴染み。秀作/佳作揃いのハマーの心理サスペンスシリーズ最終編(第十品)。ということで、世評はあまり芳しくないが、万が一にもと淡い期待を抱いたものの・・・確かにプロットは英国ミステリの名に恥じない出来で、小粋な落ちにも感心させられた。しかし、例えば、セス・ホルトやF・フランシスに比べると場面構成力の面で数等見劣りするのは否めない[投票]
★5真昼の不思議な物体(2000/タイ=オランダ)文明の夜明けに世界各地で見られた神話発生の坩堝を覗き込んでいるようであり、またクノーの「文体練習」に似た言語遊戯が市井の人々に実践されるのに随伴しているようでもある。単一のプレミスの周りで気随気儘に付け足されるのは、各々の人となりと共に生活の息吹きであり、それは、また、様々な表現形態を模索する糸口となる。旅行者が散策がてらに収集したような町のざわめきが、そんな演出家の姿さえ宇内の点景として包み込む [review][投票]
★4笑う窓の家(1976/伊)個人的にはジャーロの十指に数えたいぐらい好き。ニ度見すると、さすがに初体験の僥倖は薄まるが、全編に漂うおどろおどろしい雰囲気は瞠若ものだし、超自然を匂わせながら人間の狂気で話をつけるのも腑に落ちる。都会人2人が、頽落した僻地の僻事と迷信から理性の孤塁を守るような展開の閉塞感も心地良い。目を皿のようにする驚愕のラストは、『サマーキャンプ・インフェルノ』とカップリングして楽しみたくなる出色の出来栄え[投票]
★4ディシジョン・アット・サンダウン(1957/米)ランデブの場所で一堂に会するまで、関係者の素行品性と来歴を一筆書きで素描しながら、一気呵成に対立の核心へ雪崩れ込む冒頭15分の手際はサスペンスの鑑のような美しさ。フックとは斯様に周到かつ大胆に構築されるべきと感動する。常に胸に一物ありそうなスコットの無思慮と直情径行が予定調和の一歩手前で騒擾の種を蒔く(意表をつく)。独りよがりなお騒がせ者が不面目なトリックスターとして受容され、翻身を促すアイロニー [review][投票]
★3シャドーマン(1974/仏)同監督最後の長編映画。ジュデックスの脚本家。ゾンビやテンプル騎士団などてんこ盛りだが、焼き直し感は覆い難い。本物の奇術師、ヴァンプの女首領、常連のE・スコブなど華があるキャラに欠ける。セットもチープだし、活劇に潤滑油が足りない。名撮影監督の不在を強く感じる。A très bientôt j'espère. Ah oui, à très bientôt je pense.これが元になったTVドラマを見れる日が来るのだろうか6.5/10[投票]
★4魔界からの招待状(1972/英=米)テラー博士の恐怖』と同じ趣向のアンソロジーだが、SF要素がなくなり特殊効果頼みでなくなった分、憎悪と怨恨が渦巻く葛藤のドラマと運命の不条理により大きな比重が置かれ、英国怪談の旗手として本領発揮な感じ。「クリスマスキャロル」の暗黒版風のものもあれば、脂が乗った頃の乙一が創案しそうなキンキーでシニスターな悪意の舞台装置も出てくる。いくつかの場面のセンセーショナルな戦慄(**)は未だに色褪せていない [review][投票]