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[コメント] 壁にぶつかる頭(1959/仏)

50年代の<反精神医学>運動の一翼を担おうという意気込みがひしひしと伝わってくる至極まっとうな社会派ドラマ(と記憶する)。演技も撮影も重鎮揃いなので見応えあるが、正直フランジュの感性に相応しい題材であったか疑問。たとえ、屠殺場の実態を暴き出すときでも、彼には胡乱なリアリズムを超えたところで倒錯した非日常の詩情に傾く嗜癖があったが、斯様な才幹がここでは十全な活躍の場を与えられなかったように思う 7/10
(★4 袋のうさぎ)

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