コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 呪われた者たち(1962/英)

ビーチリゾートで暴れ回るバイクギャング団、丘向こうの軍の秘密基地、海中洞窟に隔離されたフリークキッズラボ等々、なんだかAKIRAの第一巻みたいな話だなあと思ってみていたが・・・風光明媚な港町の華やいだ空気と断崖絶壁のある高台の立地を駆使してダイナミックに展開する前半の追走劇と変人兄妹の確執のドラマは流石に見応えがある。反対にSF的想像力の貧しさの虜囚となった第三幕は学芸会の出し物のような白々しさ
濡れ鼠

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







海岸通りに縦一列に並んだバイクの構図を起点に、大俯瞰の港湾のロータリーを一息に駆け抜けて、プライベートヨットが停泊中の埠頭へ至るまでの一連の流れを見るにつけ、金田と仲間たちの青春を実写化するなら、この人をおいてないと感動したりもした。

終幕近くでヘリコプターの空撮が崖の上の射殺の瞬間を捉えるシークエンス(間に射撃主と犠牲者のカットバックが入る)が個人的な本作のハイライト。その直前まで沖に逃げるヨットとその上空に旋回するヘリに寄り添っていただけに、同じショットがにわかに方向転換して、断崖の二人の上に向かったのは、文字通り青天の霹靂の効果があった。

それにしても、ラストの船上カップルのくだりが、黒沢の『回路』の幕締めに何となく似ているような気がするのはただの偶然か?

7/10

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)ゑぎ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。