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[コメント] バスターのバラード(2018/米)

テレビ映画のような薄味な小話ばかりで、残酷な黒い笑いもサキの二番煎じの域をなかなか出る感じがない。西部劇でこれをやるという思い付きが身内で受けたのかな?ただ、さすがにソーイ・カザンの話は、隠し味も効いていて、ほろりとさせられたし、草原での襲撃のセットピースも一筋縄でいかず、うならされた。彼女の存在感だけでも他を圧倒しているし、こういう幌馬車隊に運命を預けた独身女性の話はもっと見てみたいと思う。
濡れ鼠

あと、顔だけでキャスティングを選んでいるじゃないの?と言いたくなるくらい、コーエン兄弟の顔への並々ならぬ拘りが伝わってくる、そんな個性的な顔の俳優ぞろいだった。

ゾーイ・カザンにしても、コーエン兄弟のパレットの上に載せられると、これまで見たことのないような新たな顔を与えられる。目尻の一つ一つ、まつ毛の震えまでが、自己主張してやむことがない。例えば、画面に映るのが遠目のシルエットばかりでほとんど顔の見えない『ミークス・カットオフ』との違いは歴然としている(もちろん、それは戦略上の違いでもある。ちなみに実生活の伴侶でもあるポール・ダノは同じ脇役でもずっと表舞台に出てくる)。心の重しがとれて、再会した犬と健気に戯れている刹那の彼女は、本当に、素晴らしい。その彼女の相手役が、往年のイーストウッドのそっくりさんなのも、後の顛末を考えると確信犯的だと思った・・・・

あと、彼女のお兄さん!(笑) 幌馬車と並んでの、あのぴょこぴょことしたへんてこな歩き方は、夢の中まで出てきそう。

7/10

(評価:★4)

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