コメンテータ
ランキング
HELP

袋のうさぎさんのお気に入りコメント(5/23)

昼下りの決斗(1962/米)★5 斜面の西部劇。この系譜には勿論アンソニー・マンの岩山への拘りがあるしイーストウッドの『ペイル・ライダー』でも全編に亘って斜面を描く作家的野心が見て取れるのだが、『昼下りの決斗』のペキンパーも斜面を描くことに拘っている。 [review] (ゑぎ)[投票(7)]
いつも上天気(1955/米)★4  映画産業の優位性を信じて疑わないかに見える(虚勢を張っているのかもしれないけれど)『巴里のアメリカ人』や『雨に唄えば』という映画の数年後にこの映画は製作されている... [review] (ゑぎ)[投票(1)]
ジョジョ・ラビット(2019/米)★2 表層的なネタを並べて構築された物語のなかで、価値観を転倒させるのに悶絶するような懊悩が無いまま死んだと聞いて脳内ヒトラー消えちまえっていうガキ思考と作り手が同じ土俵にいるように見える。戦後民主主義を自らの手で勝ち取ってない我々の合わせ鏡だ。 (けにろん)[投票(6)]
コップランド(1997/米)★4 警官だけが住む町という設定からして無意味に妙なのに、とことん冴えない男を主人公にしてカタルシス無く、だが何故かイタリア系の1枚看板役者が集結し神妙に演技合戦を展開するという10年に1度のカルト映画。特にスタローンの愚鈍さは涙ものの熱演。 (けにろん)[投票(4)]
特捜部Q 檻の中の女(2013/デンマーク)★3 原作既読。淡々としている、ヒネリがない、のは原作通りで仕方がない。それでもメリハリを付けようとした脚本は、評価出来る。シリア人アサドの賢明さ、博識さがカットされていたのは、彼のファンとしては少し残念だった。 (KEI)[投票(1)]
アナタハン(1953/日)★4 いやあ、ジョゼフ・フォン・スタンバーグという人は凄い人、かつ面白い人だと思う。こんなキワモノを日本人スタフ・キャストでミニマルに撮り上げた作品が遺作なのだ。しかも、全然手を抜いていない。力いっぱい作っていることがよく分かる。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
ジョーカー(2019/米)★3 もうホアキン・フェニックスの映画、としか云いようがない。勿論、撮影や演出等も、彼の創意を引き出すことに貢献しているのだが、しかし、主演者のポテンシャルが圧倒的に映画を支えている類の作品であることは間違いない。例えば、フェニックス以外のキャラクターは上手くいっていると思えない。 [review] (ゑぎ)[投票(7)]
二重結婚者(1953/米)★4 この映画、全般的に屋内よりも屋外の描写に独創性がある。サンフランシスコの路上で、エドマンド・グウェンを手前に配置して、その背景にかなり急な坂道の斜面と、さらに向こうのビルを映すカットだとか。最初に出てきた時にも目を引いたが、この構図を反復するのだから、ワザとやっているのだ。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
パラサイト 半地下の家族(2019/韓国)★5 この展開を予想できた人って世界に誰もいないのでは? [review] (おーい粗茶)[投票(7)]
パラサイト 半地下の家族(2019/韓国)★5 うーん、これが映画だね。僕は映画から久々の精神的効用を得ることができ満足。ジュノとしては「ほえる犬は噛まない」以来の最高評価。こんな分かりやすい寓話で現代社会をぶった切るジュノを断然見直した。 [review] (セント)[投票(2)]
パラサイト 半地下の家族(2019/韓国)★4 これは寄生だろうか。ドブ鼠がそうするようにキム一家はパク社長の家族と“共生”しようとしただけではないのか。世の中の富を吸い上げる巧妙なシステムに安住する金持ちこそ貧者に寄生しているのではないか。確かなのは貧者はドブ鼠ではなく人間だということだ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(9)]
サタンタンゴ(1994/ハンガリー=独=スイス)★5 ひとりの人間にとって時間は単線で、その単線が束なり世界は存在する。この時間の束を制御する存在が神であり悪魔であるという警告。さらに、神の託宣だろうが悪魔の囁きだろうが、人は個人を取り戻したときにのみ、その裏に潜む“気配”を察知するという示唆。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
ドクター・スリープ(2019/米)★3 中盤までは、レベッカ・ファーガソンの映画。タイトルは「ドクター・スリープ」よりも、「ローズ・ザ・ハット」の方が良かったんじゃないか、と思いながら見る。後半は、黒人の少女がやたらと目立つ。なので、タイトルは「アブラ」でもいいか。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
ボーダー(1981/米)★4 この作品は物語の面白さも有るが、主人公の造形(キャラ)が秀逸だ。そして、主題歌 'Across the Borderline’と挿入歌のロックの ‘Too late skin game’が佳い。詞も曲も最高だ。 [review] (KEI)[投票(1)]
イット・フォローズ(2014/米)★4 子どもの頃、廊下の隅や電灯の付いていない部屋、鏡の奥が怖かった。多くの子どもが感じるだろうこの漠然とした、まだ何とも説明出来ないが、そこに在ることだけはわかる、死や闇に対する原初的で潜在的な恐怖。ナニとも説明されない「アレ」の象徴性の器を介して、これが呼び覚まされた。笑って観るつもりだったのに思いのほか怖くて狼狽した。トイレ怖くて行けない、、、 [review] (DSCH)[投票(2)]
象は静かに座っている(2018/中国)★5 極端に浅いフォーカスと灰褐色に滲む4時間に及ばんとする“朦朧”のなか、4人の「どこかへ行きたい者たち」は周囲の人間からも、風景からも切りはなされ彷徨し続ける。映画とは光りの造形物であり、作るのではなく創るものだという意志を改めて突きつける剛腕。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
ドクター・スリープ(2019/米)★3 あの禍々しい妖気が、邪気が視えないのだ。私の「輝き」が足りないからか?それとも、足りないのは・・・まさか、フォース? [review] (DSCH)[投票(5)]
へレディタリー 継承(2018/米)★5 学校の三番目のトイレで嫌な感じがしたり、風呂場の鏡に気配を感じたりするように、「コッ」って音に反応するようになる。 [review] (deenity)[投票(1)]
バンド・ワゴン(1953/米)★5 シド・チャリシーが緑のコートを脱ぎ捨て、赤い衣装になってからのフレッド・アステアとのダンスシーンが、数あるMGMミュージカルの中でも最高の映画的瞬間だろう。 [review] (ゑぎ)[投票(5)]
隠された記憶(2005/仏=オーストリア=独=伊)★5 ハケネ曰く、先進国に生きる者は誰も後進国への罪意識を心のなかに抱えている。「疚しさとは何かと思っていました。これで判りました」。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]