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袋のうさぎさんのお気に入りコメント(7/23)

ファントム・スレッド(2017/米)★5 本来、「相手を理解する」という行為は途轍もない困難を伴うもので、大半が理解したつもりの共犯関係を演じているだけだ。お互いを守るために。そして、このゲームを破ろうとすると、自ずと二人の関係は命のやり取りになってしまう。その緊張の先にある異形の、便宜的に愛と呼ばれる何か。ビルとザ・ブライドのように。二人の間でしか成立しない、聖域の愛。菜穂子と二郎のように。変態万歳。 [review] (DSCH)[投票(5)]
女王陛下のお気に入り(2018/アイルランド=英=米)★4 三者三様素晴らしい演技。個性的な演出。おかげで苦手ジャンルだったけど楽しめる作品でした。 [review] (deenity)[投票(3)]
抜き射ち二挺拳銃(1952/米)★4 乗馬チェイスの速度感に終盤の銃撃戦設計。やっぱりシーゲルのアクションは最高だ。留置所の爆破シーンなど低予算なりに派手な画面を拵えるサービス精神も嬉しい。スティーヴン・マクナリーが腕に怪我を追って引き金を引けなくなるという障害の仕組み方もシーゲルらしさか。その障害による追い詰めぶりは少々手温いが。 [review] (3819695)[投票(2)]
12モンキーズ(1995/米)★5 私限定だけど、衝撃の事実。 [review] (甘崎庵)[投票(3)]
バーニング 劇場版(2018/韓国)★4 北の国境の稜線を背景に、黄昏に溶ける太極旗の向こうには小さな三日月が浮かぶ。気だるいマイルスの旋律に裸体のシルエットが揺れて、女の手が絡み結ぶハトの影絵が空を舞う。存在したものと消滅するものの“あわいのミステリー”の可視化として傑出した美しさ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
バルカン超特急(1938/英)★5 ホテルでの群像劇に始まり列車ミステリを経て銃撃戦へと至る。列車における空間演出が驚異的であることは云うまでもないが、銃撃戦にはまるで西部劇のような呼吸を感じるし、奇術師との取っ組み合いにはスラップスティック・コメディの馬鹿馬鹿しさまでが漂っている。ヴォリウム満点の大傑作。 (3819695)[投票(1)]
バルカン超特急(1938/英)★4 制作された1938年という時代を考えるとシビアできわどい筋立てなのだが、全編に溢れるユーモアで暗い世相を娯楽に仕立てしまうしたたかさ。風刺や笑いの対象が敵対する相手国ではなく自国イギリスという点に、品の良さと現代では希薄になった「ゆとり」を感じる。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
折れた矢(1950/米)★3 画面造型として大きく二つの良い点がある。一つは、カメラワークのきめ細かさで、ドリーとパンニングを使って絶えずカメラを動かし、的確な構図を維持していく。屋内でも屋外でも会話シーンにおけるカメラワークはとても繊細な演出がなされている。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
ファントム・オブ・パラダイス(1974/米)★3 真に特筆すべきはウィリアム・フィンレイの運動神経だろう。強引きわまりない力任せの脱獄をかましたかと思えば即行シームレスでレコード会社にカチコミをかける。このファイトはアッパレに価する。クライマクスの大立ち回りも同様。アクションとヴィジュアルにおける演出の範は正味カートゥーンである。 (3819695)[投票(2)]
男の敵(1935/米)★5 最初にユダのことが語られる。密告した後、彼は何をし、何を思ったのか?舞台を現代(アイルランド)に移し、いつの時代にもいる密告者、いや境遇次第では我々もいつそうなるか分からない、その心情を見事に描き出している。 [review] (KEI)[投票(1)]
バーニング 劇場版(2018/韓国)★5 適度に春樹意匠は残存させつつ独自世界が延伸する理想形で『いとこ同志』な人物配置にマイルス丸っぽなド真ん中で詠嘆するというNVも侵食する失踪の迷宮。転換点のマジックアワーに拘った光と北情宣放送の幽かな響きの刹那が無辜な地獄への入り口。 (けにろん)[投票(4)]
バルカン超特急(1938/英)★5 冒頭のホテルの上下で起きる出来事から、車内の魅力満載の右往左往を経て、クライマックスの前後の攻防へ。車輪の定則回転に合わせたかのような一定のリズムで語られる極上のサスペンス。もはやレールから降りることはできません。 [review] (くたー)[投票(8)]
バルカン超特急(1938/英)★5 イギリス時代のヒッチの最高作は矢張りこれだろう。話の運びは少々牧歌的過ぎるきらいはあるが画面は今見てもすこぶる刺激的だ。ヒロイン−マーガレット・ロックウッドに対するフェティッシュな演出も見ものだが、何と云っても列車という映画的な道具立ての扱いが傑出している。これを超える列車の映画はいまだに生まれていない。 (ゑぎ)[投票(4)]
三十九夜(1935/英)★5 現在においてもこの映画から学ぶべきことはまだまだたくさんある。 [review] (3819695)[投票(4)]
駅馬車(1939/米)★5 ジョン・フォードは ジャンルとしての西部劇の完成を志向したのではなく、トーキー時代の新しい活劇のあり方を志向した。オフで(画面外で)使われる音響効果の素晴らしさ! [review] (ゑぎ)[投票(10)]
破局(1950/米)★4 港から群衆(野次馬など)が去ったあと、父を待つ黒人の少年が唯一人取り残されるラストシーンが余りにも切ない。この何とも言えぬラストシーンこそが、おそらくアーネスト・ヘミングウェイ原作の読後感を巧く表現しているのではないかと。(いや、原作は読んでいないのだけれど。) (AONI)[投票(1)]
ファンタスティック・プラネット(1973/仏=チェコスロバキア)★4 諸星大二郎の画に似ている。諸星の作品は日本の古来の臭いがするが、ローランのは洋風のそれだ。気持ち悪いのは、同じ。創造力を駆使した色んなモノが、面白い。私的一番は‘結晶’。口笛でこなごなになる発想がスゴい。 (KEI)[投票(3)]
南部の人(1945/米)★4 若い頃にはこうした映画をどんどん観るべきなのだ。☆3.9点。 [review] (死ぬまでシネマ)[投票(2)]
悪魔のいけにえ(1974/米)★4 凶兆・・・顔を持たない「何か」に、世界は切り刻まれる。全てが喰らい尽くされるまで。 [review] (DSCH)[投票(2)]
スプリング・ブレイカーズ(2012/米)★4 コリンの狂ったアメリカ潜入記はここでも徹底している。何ちゅう自分探しだ。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]