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[コメント] リップヴァンウィンクルの花嫁(2016/日)

映像がつまらないのはテーマを訴えるための仕掛けであり意図的だと思います。
寛田宗純

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







七海 綾野 結婚式 真白の親 全てが茶番です。 あらゆる画面 ショット 登場人物 脚本が退屈です。 取り繕って生きている人たちがいるだけです。

一方 真白だけは世界のくだらなさをわかっていました。 花嫁シーンがとても平凡に映されているのは虚しいことだと 理解しているからです。

しかし つまらない映画であった事には大変な意味がありました。 この世界がつまらない事をそのまま表明していたのです。

この仕掛けにはっきり気付かされたのは、 映画の最後で七海がアムロからお金を受け取った時です。

七海は真白と付き合っている間にビジネス以上の関係になりました。 契約で始まった仲ですが真白の死を受け入れることができず 大泣きしました。

しかし 七海はアムロから報酬を受け取りました。 一瞬躊躇したのは それがおかしいことであると直感したからです。

お金を受け取ることは 真白の関係がビジネスであったと認めることです。 真白のために泣いた涙が自分の利益を得るための涙に変わることです。 それは綾野の涙と同じです。

綾野への握手はアムロの生き方思想に同意したという意味です。 被り物(ねこかんむり)をして 自分の心に問うことなく 生きていくのです。 外した時にも 開き直って 現実に適応して生きていくのです。

ホラー映画です。 震えました。

* 付記

宮台真司さんの論評もそのような趣旨だと思いますが、 とても難しい内容で断定はできません。 下がそのリンク先です。

マジカル・ガール』『リップヴァンウィンクルの花嫁』はバンパイヤの回帰を告げるのか

http://www.miyadai.com/index.php?blogid=1&archive=2016-2-29

(評価:★5)

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