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[コメント] エド・ウッド(1994/米)

才能の無い芸術家を面白可笑しく描くのかと期待していたのだがそうではなく、少し奥の深い作品だった。そのためかティムバートン得意の「痛い笑い」に勢いがない。普通の人間ドラマとしては面白いのだが。
Myrath

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 似た役者を揃えているのは楽しく、その極めつけはオーソンウェルズ。斜に構えた角度で登場するシーンは笑える。でも爆笑にまでは届かず少しノリが弱い。オープンカーの幌が壊れていて車内が水浸しのシーンは、不安と希望の交錯としてとても美しいのだが、後に離婚するので感動は半減。お化け屋敷での告白も楽しいけれど少し稚拙。これら全部がオマージュなのかもしれないが、私には今ひとつだった。

 個人的にアカデミー賞は変なものが受賞することも少なくないと思っている。でもこの作品でベラ・ルゴシを演じたマーティン・ランドーの助演賞は納得。スペース1999やスパイ大作品等でも素晴らしい演技を見せていた彼の受賞は当然だと思う。だが、この素晴らしい演技によって主役のジョニー・デップを食ってしまいそうなアンバランスな演出が気になる。ティム・バートンにしては調子が出ていない気がした。

(評価:★3)

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