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[コメント] トニー滝谷(2005/日)

村上春樹の魅力の一つである独特の文体を生かすためには、ナレーションを中心に進めるこのつくりもありなんでしょう。宮沢りえが説得力を持って美しいです。
さず

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







冒頭から続く虚無感を、登場と同時に宮沢りえが吹き飛ばしてくれます。 それだけに、その喪失感は半端ないです。

空調の音だけが聞こえる人工的な静寂のなか響く衣擦れの音、ハンガーが触れ合う音、 そしてすすり泣く声。衣裳部屋のシーンはナレーションなしで味わいたかったですが、 それでも宮沢りえと一緒に泣けました。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)Orpheus まー[*] DSCH

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