[コメント] でんきくらげ(1970/日)
『にっぽん昆虫記』より遥かに退化している
その肉体を用いた女性の成り上がりもの、という一点で語ってますけどね。 その姿を「昆虫」に例えた『にっぽん昆虫記』と、「軟体動物」に例えた本作と、コンセプトは似ていると思うんですよ。しかし「軟体動物シリーズ」って、どんな名称なんだよ。
他のシリーズ作品を観ているわけではないのでナンとも言えないけど、末期大映の苦肉の路線に思えるのです。雷蔵がいなくなって、大映が赤字続きの頃の作品でしょ。
今になってみれば、そう大した話じゃない。『にっぽん昆虫記』は「すげーもん見せられた」って気がしたけど、この映画は「ふーん」って感じ。 今村昌平が非常に日本的・土着的なのに対し、増村保造はヨーロッパ的・個人主義的という違いもあるんだけど。
増村保造は不勉強なんだけど、私は世間でいうほどスタイリッシュには感じていなくて、どちらかというと戯画的な感じがしちゃうんだ。
(15.03.08 CS録画にて鑑賞)
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