ダウンタウンの松本人志が「「オーシャンズ１」からずっと観てますからね。８、９辺りで少し中だるみするんですが。」と言ってましたが、そういうジョークが似合う映画です。 続編１３の企画があるとかないとかいう噂もありますが、どんどん人増やして４０人くらいにしてもらいたいもんです（＜アリババか）。

“彼”が唐突に出てくるじゃないですか。ホテルのロビーで。出てくるだけで可笑しいってのはどういうことだろう？

おそらく、前作から引き続きのメンバーやソダーバーグ常連組がウッヒャヒャウッヒャヒャお気楽に楽しんでる中、一人放り込まれた異物なんですね。お気楽な芸達者の中に放り込まれた生真面目な“大根”。いわばクドカンのドラマに出てくるフナエイ（船越英一郎）と一緒。

小ネタはもちろん、こうした大ネタ（？）も、そしてカメラワークやカット割、テロップの出し方や音楽の使い方、観客を煙にまくに至るまでゴキゲンゴキゲン。第一、ソダーバーグのカメラぶん回しはいつも心地がいい。 本当に気楽に無理せず作った感じ。ま、ストーリーに無理あるけど。