[コメント] Mr.&Mrs.スミス(2005/米)
とっても素直な映画。設定の面白さ以上の刺激がない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『スパイキッズ』が5分で描写したことを延々120分かけて描写する映画。ソコソコ面白いのですが、この程度で3点付けてたらキリがない。
しかも作り手の意図が見え見え。どう?ブラピの胸板がセクシーでしょ?とか、男物のYシャツ着たアンジーがセクシーでしょ?とか。最後なんか脚本のト書きまで見えるようだよ。「まるでダンスのよう」ってな。
ところが脚本で考えられているほど“粋”じゃない。
「女房に殺されかけた」「俺も経験あるよ」という予告編で観に行くことを決めたのだが、ズレた笑いを期待していたら全然違ったらしい。せめてオオッ!というカッコイイシーンとかマニアックな銃器描写でも連発されれば許せるのだが、そういう愛情は無いらしい。どうやらこの監督の「アクション」ってのは弾薬数と火薬の量のようだ。
何が素直だって、戦う相手は常に1対1(人数という意味ではない)。 この設定だったら、男と女、男の組織、女の組織と最低でも4つの敵対関係が可能だ。 ところがご丁寧なことに、夫婦間のバトルが済んでから、やっと「よっこらしょ」と別の敵が登場。しかも敵対しているはずの両組織がちゃっかり手ぇ組んでる。だったら二人を狙う意味無くない?
私は、粗とか穴ボコとかには比較的寛容である。むしろ、こうした「平均的な作り」の方が嫌いだ。穴がボコボコあいたイビツな作りでも、作り手の愛情が感じられる映画の方が好きだ。
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