[コメント] 天使の卵(2006/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
冨樫森の『鉄人28号』の後遺症は相当なようで、すっかり映画の作り方を忘れてしまったかのようだ。 いや、むしろ、『鉄人28号』のおかげで欲が出てしまったのか、「当たる」映画を撮りたがっている気がする。あなたの持ち味はそこじゃないと思うんですが。
とにかくこの映画に全然ノレない最初の理由は、沢尻エリカがメチャメチャ下手っぴなこと。観終わってみればこんなもんかという感じもないわけではないが、ホント、腹立たしい。
さらに腹立つのが、沢尻エリカがムカツクこと。あのねえ、私は沢尻エリカちゃんメチャメチャタイプなんですよ。メッチャ好きな顔。ところがねえ、ムカツクんだ。これが嫌な女役なら納得するんだが、そういう役柄じゃない。逆に同情したり共感したりするポジションなのだが、見ていてムカツク。理由は分からないけどとにかくムカツク。
あと、市原隼人っての?これがまた下手なんだ。だからノレない。お前がクヨクヨしてるのなんかどうでもいい。 ああ、小西真奈美はいい。美しい。最高。
この映画、構成が失敗してると思うんですよ。 まあ、時間軸通りの構成にしても30年前でやっと通用するストーリーではありますよ。 でもさあ、今ここで『セカチュー』と同じ構成でどうせいってんですか。 ある程度結末を観客に分からせた構成なら、もっと「壮絶」なものを見せてくれないと。 そうでなければ、彼が何年も引きずっていることに説得力が沸かない。 新しい恋をした時にふと思い出した過去の苦い恋、というならそれでもいい。 だが、新しい恋を一切拒絶するほどの大悲恋に見えるだろうか?
正直、よほどの必然性がない限り、突然の病死と海外脱出は制作者の“逃げ”だ!と私は思うんです。
あ、でも小西真奈美はいい。美しい。最高。 ですから、私が再編集してですね、ウジウジした市原なんちゃらは全部カット、常に男目線で美人姉妹を描写する映画にしたらサイコーだと思うんですがね。
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