宣伝文句のせいもあったが、何となく「オッサン達が頑張ってる映画」だと勝手に思っていた。 ところが、台詞で「（昔ほど）素早くない」とジェイソン・ステイサムに言わせるものの、『レスラー』的な加齢による悲哀など一切ない。 ミッキー・ロークの引退理由も年齢的なものではなさそうだし、「まだまだ若いモンには負けねーぜ」というような若いライバルも登場しない。 リー・リンチェイに至ってはまるで小僧っ子扱い。 果ては色恋沙汰まで“現役”。 オッサン頑張れの応援歌ですらない。

スタローンは、自分が歳をとったと思っていないのだ！

だから、「自分達が頑張ってる姿」を主軸に置くのではなく、ガシャガシャ五月蝿いカット割りで「流行りのアクション映画」を撮ろうとしていたのかもしれない。 果たしてそれは観客が求めるものなのだろうか？ だって実際、みんなあの教会のシーンで喜んでるじゃん。ミッキー・ロークが若い女連れてるから面白いんじゃん。 これだけの役者が揃ったら、そこは“役者”で魅せなきゃ。 ゴロンと回ってカメラがグリンなんてショットは不要なんだよ。

余談

長渕剛のエンディング・テーマ。ありゃ何だ？

(10.10.24 ユナイテッドシネマとしまえんにて鑑賞)